2025.06.10
お役立ちコラム 防草シート
防草シートの費用は? | 相場や内訳、安く抑えるコツを分かりやすく解説

こんにちは。久野商事株式会社の久野です。
「防草シートの設置費用ってどれくらいかかるの?」「草刈りより安くなるの?」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
太陽光発電所の維持管理において、雑草対策は避けては通れません。
とくに近年では、草刈り作業の人手や外注費が高騰しており、多くの企業・投資家様が頭を悩ませています。
そこで注目されているのが、防草シートです。
本記事では、防草シートにかかる費用の相場や内訳、コストを抑える方法など、導入検討時に押さえておきたいポイントもご紹介します。
目次
草刈りの課題について
太陽光発電所は広範囲に及ぶ敷地を有するため、年に数回の草刈りが必要になります。
防草シートについてお問い合わせされる方から伺った草刈りの課題についてご紹介します。
人手不足
管理部門や技術者が草刈りに駆り出されることによる業務が圧迫してきた。
また、負担を軽くするため、回数を減らしたところ雑草が生い茂り、発電効率が低下してしまった。
事故リスク
高温下での作業に伴う熱中症や作業中の飛び石などで太陽光パネルを破損してしまったことがある。
人件費の上昇
草刈り業務の外注コストが上がっており、運営の負担となっている。
草刈りが不要になる防草シートとは?
防草シートは、地面に敷設することで日光を遮断し、雑草の成長を抑えるシートになります。
設置後は数年から十数年にわたり雑草を抑制でき、草刈り作業の回数を大幅に削減することが可能になります。
防草シートについては「防草シートについて徹底解説【初心者向け】」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。
防草シートにかかる費用の相場は?
防草シートの設置費用は、
- 材料費:1㎡あたり300円~900円
- 施工費:1㎡あたり300円~500円(地盤状況による)
が一般的な目安です。
防草シートにかかる費用の内訳は?
防草シートには様々な種類があるため、シートの種類や設置場所の地盤の硬さにより設置費用が大きく変わります。
防草シート費用の目安としては、1㎡あたり300円~900円程度となります。
工事業者に依頼する場合は別途工賃として1㎡あたり300円~500円程度かかります。
例:弊社で人気の防草シート「楽貼シート」を1000㎡敷く場合
材料費:280円×1000㎡=280,000円
施工費:300円×1000㎡=300,000円(※実際は地盤状況や地形により異なります)
合計:580,000円
1,000㎡の敷地に対して「年間3回草刈りを実施」した場合の5年間の概算比較になります。
項目 | 草刈り | 防草シート |
初年度費用 | 約30万円(外注) | 約100万円 |
5年間の累計費用 | 約150万円 | 約100万円 |
維持費用 | 高い(毎年対応) | 低い(ほぼメンテ不要) |
長期的に見ると、防草シートの方が費用対効果は高いです。
防草シートによっては、10年以上保つものもあるため、草刈りを続けるよりもトータルコストを抑えることができます。
防草シートの種類と価格の違い
防草シートは、以下のような種類に分かれます。
不織布タイプ:繊維を絡み合わせた防草シートです。繊維を絡み合わせているため繊維と繊維のすき間が小さいため、防草効果は高いですが、価格が高めになります。
メーカーにもよりますが、価格は300円~600円/㎡程になります。
織布タイプ(高密度):織布タイプは引っ張り強度が高いため、施工時に破れにくいという特性があります。ホームセンターでも購入ができますが、安物の場合、スギナやチガヤなどの尖った雑草が突き抜ける可能性があります。
メーカーにもよりますが、価格は250円~350円/㎡程になります。
そのため、用途や設置場所に応じて選定することが大切です。
防草シートを安く設置する方法は?
防草シートを安く設置したい場合は、DIYによる設置をおすすめします。
必要な道具も軍手とハンマーのみのため、既に持っている場合は材料費のみで施工ができます。
ただし、利用する防草シートや施工のクオリティによって防草シートの寿命が大きく変わるため、不安な場合は施工業者に相談することをおすすめします。
久野商事では、防草シートの販売・施工をおこなっております。
大手企業様の敷地にも敷設した実績もございますので、自信をもってご提案いたします。
防草シートに関して、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
防草シートを設置する際の注意事項について
次に、防草シートを設置する際の注意事項について説明します。
排水
防草シートを設置すると、水はけが悪くなります。
そのため、利用する防草シートの種類や地形により水たまりができてしまい、そこから雑草が生えることがあります。
雨の多い地域や勾配が全くない場所の場合は、水はけが良い防草シートをおすすめします。
めくれ・捲れ対策
防草シートの施工が甘いとピンが抜けてしまったり、防草シートがめくれてしまい、そこから雑草が生えることがあります。
そのため、防草シートを設置する際はピンを多めに打ったり、ブロックなどで捲れないようにすることをおすすめします。
弊社では防草シートの施工もおこなっております。
防草シートの施工についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
業者に依頼する際の気を付けるポイント
業者に依頼する際の気を付けるポイントを紹介します。
現地調査の有無
現場によっては必要な資材の数や施工方法が大きく変わる事があります。
大きな現場の場合は、見積もり前に現地調査をおこなっている業者を選びましょう。
見積の明瞭性
見積時に材料・施工費・諸経費などが明確に記載されているかも重要なポイントです。
不明な費用があれば必ず質問することをおすすめします。
保証やアフター対応
業者によっては、施工不良のによるトラブルでも対応してもらえないことがあります。
必ず施工保証やアフター対応がある業者を選びましょう。
まとめ
今回は「防草シートの設置費用と効果について」説明させていただきました。
草刈り作業の負担や費用が年々増えていく中、防草シートは太陽光発電の雑草対策コストを見直すために、防草シートは有効な選択肢となります。
初期費用こそ発生しますが、長期的に見ればコスト削減効果は高く、人的負担も大幅に減らすことができます。
太陽光発電所の維持管理を中長期で見直すタイミングであれば、防草シートの導入をぜひご検討ください。
なお、防草シート以外の雑草対策についても「太陽光発電所の雑草対策について徹底解説」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。