みなさんこんにちは。久野商事株式会社のブログを楽しんでお読みいただけていますでしょうか?いよいよ2021年も終わろうとしています。
やり残したことはないですか?あと残りの2021年をそれぞれ精一杯、駆け抜けましょう。
そしたら2022年はもっと良い一年になるはずです。
さて今回は、当社の強みである太陽光発電の基本に戻って、太陽光発電設備の設置について掘り下げていきたいと思います。
このブログを見ていただいているほとんどの方が、高速道路を使ったときや少し田舎の方へ行ったとき、太陽光パネルがきれいに並んでいるのを見たことあるのではないでしょうか?
おそらくそれらのほとんどが、太陽光発電設備の設置の仕方で仕分けると“野立て”と呼ばれているものになります。
SDGsの目標達成に向けて、昨今では、家庭用太陽光システムが急速に浸透してきていますが、野立てと呼ばれている、大きな太陽光発電設備もまだまだ需要は伸びています。
今回のブログで説明したいのが、“野立て”の太陽光発電設備にまつわる費用についてです。
見たことはあるけど、設置するのにどれくらいの費用がかかっているかなんてあまり想像したことがなかったけれど、いざ投資をしてみたい、
設備を運営してみたいなどとなってくると、金額はとても気になりますよね。今回は費用について徹底解説していきたいと思います。
目次
太陽光発電を行うために必要な設備
まず、おおよその費用を知る前に、太陽光発電設備を一式設置するには、何が必要なのでしょうか?
今まで目にしたことがある部分以外にも意外と必要な備品があるのです。(ここでは一般的に利用されている備品の説明です)
太陽光パネル(モジュール)
ご存知、太陽光発電設備の中でも一番の花形である、“太陽光パネル”は、太陽光を受けて発電する役割を持っているものになります。
太陽光パネルの構成は実は1枚ではなく、何枚かのセルと言われているものが並べられモジュールになり、さらにそのモジュールが数枚固まって設置されてアレイと呼ばれる一角の塊として出来上がっています。
パネルに使われている素材について詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電所の設備に使われている製品は何からできている?
架台
これはまさしく縁の下の力持ち。
見えないところでパネルの傾斜を支え、より効率の良い角度で太陽光を受けられるようにしています。
架台といっても様々な材料でできているものがあり、設置場所によって使い分けています。
どのような架台が適しているかは、設置する場所や面積にもよるので、ぜひ過去の記事を参考にしてください。
架台について詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電所の架台の選び方
パワーコンディショナー
あまり聞きなれたものではないかもしれませんが、パワーコンディショナーは太陽光発電システムの中で、とても重要な役割を占めています。
実は、太陽光パネルで太陽光を受けて電気を発生することができても、そのままでは電力として使用することができません。
そこで、発電した電気を利用できる電気に変換する役目を担っているのが、このパワーコンディショナーと呼ばれるものになります。
ただ単に利用できる電気に変換するだけでなく、太陽光発電システム全体を効率的に稼働させるという働きも担っています。
パワーコンディショナーについて詳しく知りたい方はコチラ↓
パワーコンディショナーの選び方と基礎知識
接続箱
これは、太陽光パネルとパワーコンディショナーの間に設置されるもので、
太陽光パネルで発生した電気をパワーコンディショナーに送るため、
電気エネルギーを集める(まとめる)という役割を果たしています。
フェンス
太陽光発電所設備に侵入できないように、2017年の改正FIT法により、50kWh以下の発電所でも、フェンスや柵などを設置しなければいけないと義務化されました。
そこでよく使われているのがフェンスです。フェンスを設置しないと、せっかく発電しても罰則として買取が行われない場合もあるので、注意してください。
フェンスについて詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光フェンスの選び方を徹底解説!!
防草シート
これはオプションではありますが、野立ての太陽光発電設備の場合、設置する前の土地自体が、荒地や多量の雑草が生い茂っていた可能性が多いにあります。
そんな場所に必需品なのが、草が生えてくるのを防ぐ防草シートです。
これを事前に敷いておくことにより、労力のかかる草刈の時間や草の生茂による影で、発電の効率が下がるというリスクをあらかじめ避けることができます。
防草シートについて詳しく知りたい方はコチラ↓
防草シートとは? 防草シートの仕組みと選び方を徹底解説
設置に掛かる費用
設置に掛かる費用は、工事の内容によって変動があります。
一から太陽光発電設備を設置するとなると、まず土地の状態から調査が必要となり、その土地の状態によって、“造成”と呼ばれる様々な工事が必要となる場合があります。
造成工事がある場合
造成工事の種類にもよりますが、ここではいくつか簡単なものを説明します。
整地されていなくて、草木が生い茂っている
この場合は、草刈から始め、土地を頑丈にするために踏み固めて整地にしていく作業になります。
造成工事の相場費用としては、1平方メートルあたり2,000円くらいと言われています。
平地だけど地盤が不安定
地盤が緩い状態や硬い土地では、架台やフェンスなどの設置が不安定であったり、そもそも支柱が入らなかったりということになってしまうので、地盤改良が必要なケースがあります。
地盤の状態にもよりますが、相場費用としては、1平方メートルあたり5,000円くらいと言われています。
山や崖の場合
山や崖の土地に設置をする場合、足場が危うく、慎重に行う工事となります。
またほとんどの場合が平地ではないため、盛土や切土などのより一層上の技術を使って、太陽光発電設備を設置する場所を平地にする必要があります。
相場費用としては、1平方メートルあたり10,000円~30,000円くらいかかってくるでしょう。
造成についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電の造成工事に掛かる費用や期間はどのくらい?
造成工事がない場合
造成工事が必要ない場合、つまりすでに整地されている(土地が整えられている)状態であれば、基本的に造成と呼ばれる工事の費用は掛かってくることはありません。
ただし、その判断は、しっかりとした診断が必要になりますので、プロの業者による土地の事前調査での確認を行うことが必要です。
土地付き太陽光発電所商品
太陽光発電所の運営を開始するときは、ほとんどの場合が2つのパターンです。
一つ目は、“活用できていない土地がある”から何かしらで活用したい。
二つ目は、投資目線で太陽光発電設備を始めるパターンです。
後者の場合は、土地選びから始めることが多いのですが、実は、土地付きの太陽光発電所というものが2014年頃から増えてきています。
この場合は、太陽光発電の設置費用含めの値段になる点や土地探しから始めなくて良い、造成云々の工事費用などを気にしなくて良いという点で、需要が高まっています。
土地付き太陽光発電についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
土地付き太陽光発電施設とは?その特徴を徹底解説!
太陽光発電設備の設置後に掛かる費用
ここまでお読みいただき、太陽光発電所を設置するのに諸々と初期費用がかかってくるのは、おわかりいただけたと思います。
ただし、太陽光発電所を設置し終わって稼働したからと言って、売電収入の分だけ儲かるというわけではありません。
運営に伴うランニングコストというものがあります。
設備メンテナンス
設備メンテナンスというのは、一つ一つの備品がしっかりと期待通りの動きをしているかどうかをチェックするのに必要なものです。
定期点検の意図も含みますが、通常の稼働中に緊急誤作動が起こった場合などの応急対応も設備メンテナンスのひとつと言えます。
発電容量によって価格に差がありますが、低圧案件の場合年間10万円〜15万円ほどで、高圧案件場合年間100万円~200万円ほどを設備メンテナンス一式として見ておくことをおすすめします。
ランニングコストとしての印象としては、高い・・・となると思いますが、メンテナンスを怠った結果の周りへの被害や発電していても電力が売れないという損害が起きてしまうこともあるので、それを加味して、必要経費として考えてもらえればと思います。
メンテナンスについてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電のメンテナンス(O&M)は必要なのか?
雑草対策
防草シートを敷かない場合、定期的な雑草対策が必要となります。
雑草が生い茂ってくると良からぬところに影を作ってしまったり、設備内の機器に絡みついてしまったりして、発電量に影響を与えてしまうということがあるので、定期的(約4回/年)な雑草対策が必要です。
相場費用としては、約1,000平方メートルあたり、20~30万円/1回くらいの草刈費用がかかってくるでしょう。
雑草対策についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電所の雑草対策 なぜ雑草対策が必要なのか
保険
太陽光発電所に纏わる保険は、様々な種類があります。ざっと紹介すると、火災保険、動産総合保険、賠償責任保険、休業補償保険等、様々なシーンで補償してくれる内容のものが揃っています。
自然災害大国である日本での運営には、保険に入っておくことで安心を買うということは、とても大事なことと言えるので、加入しておくことをおすすめします。
保険についてもっと詳しく知りたい方はコチラ↓
太陽光発電所の自然災害リスクとは?すべき対策について徹底解説
まとめ
太陽光発電設備を設置するとなると、初期費用からランニングコストまで様々なシーンで費用が必要となることを説明しました。
初期費用については、産業用であれば1kWhあたり約20万円で設置することができます(土地代は別)。
平均的な産業用の大きさで50kWhの太陽光発電を設置すると、約1,000万円での設置が可能です。
そして日々のランニングコストとしては、年間約100万円~200万円(+雑草対策&保険費用)くらいかかってきます。
それでも、太陽光発電設備の特長としては、余った電力はFIT制度により、固定買取を行ってくれるという面からも、投資効果がとても期待できる再生可能エネルギーの一つだと思います。
かつ、国全体としても、再生可能エネルギーの普及を推進するために様々な助成金や自治体での補助などが掲げられています。
カーボンニュートラルの実現に向けて、サプライチェーンに対しての環境対策規制が始まり、各社一斉に動き始めています。
ぜひご家庭や御社での太陽光発電設備の設置を社内でご検討してみてはどうでしょうか。
久野商事株式会社では、産業用の太陽光発電設備から個人宅の太陽光発電設備にまつわるすべての機器(パワーコンディショナー、ソーラーパネル、架台、フェンス、防草シート、蓄電池等)を取り扱っており、導入実績も豊富です。
これからの未来に向けて、SDGsの目標達成に向けて、まずは一番取り入れやすい太陽光発電システムを取り入れてはいかがでしょうか?
太陽光発電の設置を検討し始めたら、他社との比較の際は、ぜひ久野商事に見積もり依頼をください!
太陽光発電周りの機器から設置工事まですべて一貫で承ることができ、価格や品質についてもお客様の期待以上にお応えすることができると思います!