2022.12.05

お役立ちコラム

土木の工事内容や種類について徹底解説

土木工事

みなさん、こんにちは。久野商事の久野でございます。
突然ですがみなさんは土木工事についてどのようなイメージをもたれてますか。

土木工事は私達のライフスタイルには欠かせない道路やトンネルや橋などインフラ周りの重要な役割を担っています。
今回は土木工事の内容や建築工事などと比べてどのような違いがあるのか初心者でも理解できる内容で説明させていただきます。

工事種類について

はじめに工事の種類について説明していきます。

土木工事

建設工事のうち土木事業に関する工事のことを指します。
例えば、道路やトンネル、ダムの工事のような建物以外の建設工事になり、社会のインフラ整備工事に該当するため、国などの官庁が発注する場合が多くを占めています。

建築工事

建築工事は土木工事と同様に建築業に属しますが、土木工事と違い、ビルや住宅やマンションなどの工事になります。

土木工事の種類について

土木工事は主に基礎工事、造成工事、外構工事の3種類あります。
ここでは各工事の内容から特徴まで説明していきます。

基礎工事

建物の基盤造りのためにおこなう工事になり、杭基礎と直接基礎の2種類あります。
杭基礎は軟弱な地盤に建設する際に杭を打って建物を支えるために用いられ、一方で直接基礎は杭を使わず直接地盤に基礎を造ります。

造成工事

建築目的のために土地を加工する工事になり、建築予定地が土地の高低差や変形などにより、地盤が弱くなっている場合は造成工事が必要となります。

一般的な作業としては土留めや石積みをおこないます。
例えば、高低差をなくすために盛土をおこない、土地が変形している場合は土地を四角にしながら造成をおこないます。
さらに地盤が弱い場合は、原因となる腐植土を取り除き、盛土をおこないます。

外構工事

建物以外のものを造る工事を指し、具体的には塗装工事や排水工事、造園工事が該当します。

外構工事は建築前後に応じて、先行工事と仕上げ外構工事の2種類があります。
先行工事は建築予定の土地の土台作りを目的としており、盛土や土留めをして、建設予定の土地が雨で流れないようにします。
一方で仕上げ外構工事は建物の前のポストや車庫などをより良い空間にすることを目的としているため、建物の完成後におこなわれます。

土木工事の工事事例について

ここでは土木工事の代表的な11種類の工事内容について紹介していきます。

河川、海岸工事

河川や海岸で洪水等の水害を防ぐことを目的として、河川の掘削や堤防の強化をすることで堤防建設工事と床止め工事の2種類に分類されます。
例えば、堤防建設工事は下流〜中流部での洪水の発生時に想定される計画高水位を越えないように盛土やコンクリート補強をおこないます。

一方で床止め工事は地形の形状維持を目的として、流水などによる地形の変形が起きないようにするためにコンクリートブロックなどを設置して地盤の補強をおこないます。

ダム工事

一般的に貯水池ダム工事と砂防ダム工事の2種類があります。それぞれを説明していきます。
貯水池ダム工事は水力発電や水害のための発電、治水、利水を目的として、工事用の道路造りから完成した道路を使ってコンクリートの材料の運搬、堤体造りの順番に工事をおこないます。
一方で砂防ダム工事は土砂を蓄え土砂災害を未然に防ぐことを目的としており、上流からの土砂を止めることで下流へ向かう土砂の量の調整をおこないます。

公道下の下水道工事

公道下の下水道工事は汚水処理や公共水域の環境保全のみならず、大雨の対策や再生水利用等のインフラ機能を保つことを目的としており、舗装の切断、道路の掘り下げ、基礎工事、下水管の設置の順で工事をおこない、最後に汚水を本管へ流すための排水枡まで取り付けます。

橋梁工事

橋梁工事は道路・鉄道等の設置環境において山や川などを横断できるようにすることを円滑に輸送することが目的であり、PCロックシェード橋梁工事、PC橋梁工事、橋脚工事の3種類に分類されます。
また、地中で橋を支える基礎を造った後は橋脚の取り付け、橋桁の設置、道路または線路の建築の順に工事をおこないます。

空港建設工事

施設の新規建設や既存施設の強化や古い施設の解体を目的として、建築予定地の用地測量と設計をおこないます。
例えば、陸上では用地造成工事をした後に、建築工事や舗装工事を実施し、海上であれば埋立造成工事や護岸築造工事をおこないます。

道路工事

移動の効率化を目的として、新設工事と維持、修繕工事と改良工事の3種類があります。

新設工事は新しく道路を造ることを指し、維持、修繕工事は古くなった道路のアスファルトの点検や修理、また、標識やガードレールなどの取り替えをおこないます。
最後に改良工事は道路の幅を広くする工事などを指します。
また、道路の新設工事や改良工事では最初に土で路床を造ります。
次に路床の上に砕石、アスファルトの順に敷いていき、基層を造った後は密度の高いアスファルトを敷き、表層を造ります。

トンネル工事

地中や水中、山の中への道路や鉄道の設置または上下水道やガス管等設置を目的として、山岳工法、シールド工法、開削工法、沈埋工法の4種類があります。

はじめに山岳工法は主に山間部で採用されていますが、土を掘り進めながら鉄枠や吹きつけコンクリートなどで全体を支え、最後にコンクリートで固めます。
次にシールド工法はシールドという鉄の筒の内側で土を掘ってパネルをはめ込みます。この工法は主に都市部の地下鉄や下水道などの施工条件が厳しい現場で採用されています。
また、開削工法は一度トンネルを造ってから埋め戻す作業をおこないます。
この工法は主に都市部の比較的浅い位置のトンネルで採用されています。
最後に沈埋工法は鉄やコンクリートで造ったトンネルを水底に運んでつなぎ合わせます。この工法は水底トンネルで採用されています。

土地区画整理工事、土地造成工事

土地区画整理工事および土地造成工事は大地掘削と岩石掘削と表土掘削の3種類あります。
前提として土地の状態を変えて建築できるようにすることを目的として、土地区画整理事業の計画に沿うように、土地をならして整えた上で建物の建設をおこないます。

砂防工事

渓流や扇状地の土砂崩れなどの災害予防や河川に土砂がたまることで発生する氾濫の防止を目的として、山腹工、砂防堰堤、床固工の3種類があります。
山腹工は斜面の土砂崩れを防ぐために、山の斜面に壁や柵を立てたり、草木を植える作業をおこないます。

また、砂防堰堤は土石流が下流に流れにくい状態にするために川への堰堤の設置をおこないます。これにより、大きな土石を堰き止めることができ、川の勾配も緩まるため流水速度を遅くすることができます。

最後に床固工は河床や河岸が流水によって削られることを防止するため、床固工と護岸工事をおこないます。
その他、乱伐や森林火災などを原因として荒廃した山地に草木を植える工事や氾濫した土地を安全な状態に変えて運動場や公園として新たに活用する工事も砂防工事に含まれます。

農業土木工事(灌漑水道工事/農用造成工事)

農業土木工事は排水改良や区画整理をおこない、農地の保全や生産性の向上を図ることを目的として、灌漑水道工事と農用造成工事の2種類があります。
灌漑水道工事は河川や地下水から田や畑に水を引く仕組みを作成します。また、農用造成工事は土地を農用に造成します。

森林土木工事

森林土木工事は土砂崩れの防止や森林内の道を整備することを目的として、治山工事と林道工事の2種類があります。

治山工事は植生を導入するための基礎の造成と緑化をおこないます。一方で林道工事は森林の整備や木材搬出のための道の整備をおこないます。

まとめ

今回は土木工事について他の工事との違いから代表的な工事内容を事例に説明していきました。
紹介した事例の他に多くの土木工事があり、仕事内容も多岐にわたります。
2020年に開催された東京オリンピックでも国立競技場のリニューアルや選手村の建築など今後も注目される市場と考えています。

久野商事は建設資材を中心とした商社のみならず、造成工事から電気工事まで一貫してサービス提供しておりますので、是非お気軽にお問合せ下さい。

 

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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