2025.10.08
お役立ちコラム 防獣・獣害対策
【徹底解説】獣害対策フェンスにかかる費用は?種類別の目安とポイント

イノシシやシカ、サルなどによる獣害被害は、農業経営や家庭菜園において深刻な問題となっています。
その中でも「フェンスの設置」は、安定して効果が見込める対策の一つです。
フェンスには防獣ネット・電気柵・メッシュフェンスなどの種類があり、それぞれ初期費用や維持費、設置条件によって大きく異なります。
本記事では、代表的な3種類のフェンスについて、費用の目安や特徴を整理して解説します。
目次
フェンス設置費用の目安
フェンスの設置費用は主に「材料費」「施工費」「維持管理費」に分けて考えることができます。
特に獣害対策フェンスは、設置する敷地の広さや対策する害獣によって総額が大きく変わるため、種類ごとの特徴とあわせて比較検討することが重要になります。
ここでは、防獣ネット・電気柵・メッシュフェンスの3種類について、解説します。
防獣ネット
防獣ネットは最も導入しやすいフェンスです。軽量で扱いやすく、ホームセンターやネット通販でも簡単に入手できます。
材料費:数十円~数百円/m
施工費:DIYなら不要。業者依頼の場合は数万円程度~
耐用年数:2~3年程度
1ヘクタール(100m×100m)の畑であれば400mのフェンスが必要となるため、材料費はおよそ数万円から十数万円程度必要になります。
施工費用は業者によって異なりますが、10~15万円程となるため、高く見積もっても30万円程度で設置することができます。
防獣ネットは獣害対策フェンスの中でもっとも安価で設置ができますが、イノシシやシカなどの大型の害獣には向いていません。
電気柵
電気柵は、害獣が触れた際に電気ショックを与えて近寄らせない仕組みです。
イノシシやシカに有効ですが、定期的なメンテナンスが必要となります。
材料費・機器費:数万円~十数万円
施工費:DIYなら不要。業者依頼で10万円前後
維持費:乾電池やソーラーパネルの点検・交換費用
耐用年数:5~7年程度
電気柵は利用する機器や段数、対策する害獣によって価格が大きく変わります。
ソーラー式の電気柵で電線5段(イノシシ・シカ対策)であれば、1ヘクタール(100m×100m)の材料費はおおよそ10万円~30万円程度になります。
施工費用は業者によって異なりますが、10~15万円程となるため、おおよそ50万円程度で設置することができます。
ただし、設置する場所に雑草が多く生えている場合は、除草・集草・処分に追加費用が発生するケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
電気柵はDIYでも簡単に設置できるため、人気がありますが、雑草を放置するとそこから火災に繋がる可能性もあるため、定期的に機器の点検と除草が必要となります。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは鉄製で強度が高く、長期的な獣害対策に適しています。
耐用年数が長く、ランニングコストが低いのが特徴です。
材料費:数千円/m
施工費:数百円/m~
維持費:ほぼ不要
耐用年数:10年以上
弊社のまもるくん半円 H1800を使用する場合、材料費は1ヘクタール(100m×100m)でおおよそ160万程度になります。
施工費用は施工業者によってことなりますが、数十万円程度なるため、材工合わせて200万~250万程度で設置ができます。
※この金額はフェンスのみの金額となります。忍び返しや有刺鉄線、電気柵を取り付ける場合は追加費用が発生します。
また、メッシュフェンスの中でも安価な三角フェンスやメッキフェンスもございますので、そちらを利用することで費用を抑えることができます。
初期費用は防獣ネットや電気柵と比べて高額ですが、強度が高いため管理の手間が少なく、長期的にはコストを抑えることができます。ただし、ハクビシンなど小型の害獣は網目をすり抜けてしまうため、別の対策を併用する必要があります。
まとめ
今回は獣害対策フェンスにかかる費用について解説しました。
ここまでの解説を表にまとめましたので、ご覧下さい。
利用するフェンスによって対策できる害獣や費用が大きく異なります。
獣害対策フェンスは、まず『どの害獣を対象とするのか』を見極めることが最も重要です。
害獣別のフェンスの選び方については「【徹底解説】獣害対策フェンスの種類と選び方」で詳しく説明しておりますので、是非ご覧下さい。
久野商事では獣害対策に最適なフェンスのご提案から施工まで一貫しておこなえます。
どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。