2025.11.05
お役立ちコラム
獣害対策フェンスの見積で押さえておきたいポイントについて

近年、全国でシカやイノシシ、サルなどによる獣害が深刻化しています。
農作物への被害はもちろん、道路や太陽光発電所などへの侵入被害も増え、フェンスなどの防護対策が欠かせなくなってきました。
ただ、「フェンスを設置したい」といっても、現場の条件や目的によって、必要な仕様やコストは大きく変わります。
今回は、獣害対策フェンスの見積もりで気をつけたいポイントを紹介します。
目次
見積の内訳について
まず初めに見積もりの内訳について説明します。
フェンスの見積もりは大きく分けて材料費と施工費の2つに分けられます。
・材料費
フェンスの網や支柱、門扉などの費用になります。
フェンスは通常「1メートルあたり○○○○円」といったm単価で表示されます。
必要分の枚数があるか必ず確認しましょう。
また、門扉がある場合や軟弱地盤の別途で基礎ブロックが必要になることもあります。
・施工費
施工費は主にフェンスや門扉の設置費用になります。
現場が遠方になると、交通費や宿泊費が別途かかることもあります。コストを抑えたい場合は、まず地元で実績のある業者を探すのがおすすめです。
依頼時に確認すべき3つのポイントについて
次に、依頼時に確認すべき3つのポイントについて説明します。
・フェンスの種類と仕様
対象となる獣の種類(イノシシ・シカ・サルなど)によって、適したフェンスの高さ・強度が異なります。
同じ「獣害対策フェンス」でも、ネットフェンスとメッシュフェンスではコストが大きく変わります。
見積もりを依頼する際は、設置目的を明確に伝えることが大切です。
獣害別のフェンスの選び方については「【徹底解説】獣害対策フェンスの種類と選び方」で解説しておりますので、ぜひご覧下さい。
・設置場所の条件
地形・土質・傾斜など、現場の条件によって施工費が変わります。
また、軟弱地盤の場合だと基礎ブロックが必要となるため、施工費だけでなく、材料費も大きく上がります。
地盤強度が不安の場合は、事前に現地調査を依頼することをおすすめします。
・予算
見積依頼の際にあらかじめ予算を伝えることで、見積をもらった後に価格交渉をするなどの手間を省くことができます。
相見積の際の注意点について
複数の業者に見積もりを依頼する際は、同じ条件で依頼しましょう。
フェンスの高さや距離、仕様が異なると、単価の比較ができません。
同じ条件で依頼したにもかかわらず、他社より極端に安い金額が提示された場合は注意が必要です。
材料の場合はフェンスの塗装が違っていたり、基礎ブロックが含まれていない可能性があります。
施工費の場合は、着工後に追加費用を請求されることもあります。
見積から完工までの流れについて
次に、見積から完工までの流れは以下の通りになります。
1.見積を依頼
電話やメール、HPのお問い合わせなどで見積を依頼します。
2.目的と予算の共有
どういった目的でフェンスを設置するのか、予算はどれくらいか業者に伝えます。
このとき、すでに設置したいフェンスなどが決まっている場合は、製品名や型番を伝えます。
3.見積・仕様書の確認
見積書の内容と仕様書を確認します。
不明な点があれば、業者に確認しましょう。
相見積している場合は、フェンスの仕様が同じかどうかも合わせて確認します。
また、補助金や助成金を活用する場合は、見積もり時点で必要書類を確認しましょう。
獣害対策の補助金については「【2025年最新版】鳥獣被害対策・ジビエ関連補助金について」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。
4.発注・スケジュールの調整
金額に問題なければ業者に発注します。
施工も依頼する場合は、事前に複数の候補日を伝えることで調整しやすくなります。
5.完工・確認
完工または施工中に施工に問題がないか確認します。
問題があった場合は速やかに業者に依頼します。
施工不良によるぐらつきや傾きの場合は、無償で対応してもらえますが、あまり期間が空きすぎると再工事として費用がかかることがあります。
まとめ
今回は獣害対策フェンスの見積で押さえておきたいポイントについて説明しました。
獣害対策フェンスの見積もりは、単に「安い業者を選ぶ」だけでは失敗する可能性があります。
見積書の内訳を確認し、施工条件・対応スピードなどを見て、総合的に判断することが大切です。
久野商事では獣害対策に最適なフェンスのご提案から施工まで一貫しておこなえます。
どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください




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