2025.11.05
お役立ちコラム
獣害対策の成功事例から学ぶ、効果的な取り組みとポイントについて
全国的にシカやイノシシ、サルなどによる獣害が深刻化しています。
太陽光発電所や農地、倉庫などへの侵入を防ぐため、フェンスなどの防護対策が注目されています。
農林水産省の発表によると、令和5年度の農作物被害額はおよそ164億円。
被害額は減少傾向にありますが、依然として多くの地域で深刻な課題となっています。
(出典:農林水産省「鳥獣被害の現状と対策」, 令和7年10月)。
その一方で、地域ぐるみで獣害対策に取り組み、被害を大きく減らした成功例も少なくありません。
ここでは、実際に行政や農家が実施した対策の中から効果が確認されている事例をもとに、成功のポイントをご紹介します。
目次
成功例①:地域主体でフェンス+見回りで成果を挙げた
山口県下関市豊北町大字田耕「朝生地区」では、自治会・農事組合法人・市が連携し、「鳥獣被害対策総合計画」を策定しました。
(出典:鳥獣被害対策 自治体事例|農事組合法人と自治会で役割分担、動画活用で地域の意識を醸成、「人と獣の境界線づくり」で被害ゼロ)
具体的には、電気柵や侵入防止柵の整備、猟友会との捕獲連携、生息環境管理の取組を実施。結果として、被害金額が 約約149万4千円(令和元年度)→約37万2千円(令和4年度) に減少したと報告されています。
成功例②:優良表彰を受けた協議会
福井県高浜町有害鳥獣対策協議会は、県が取りまとめた優良事例集に掲載されています。
(出典:鳥獣害対策の優良事例)
ここでは、侵入防止柵の整備、有害鳥獣の捕獲・追払い、地域ぐるみの点検体制を構築。市町村レベルで“被害防除+住民参加”を両立させたモデルとして紹介されています。
成功例③:滋賀県高島市で外来獣対策で成果
滋賀県高島市では、「外来有害鳥獣(アライグマ・ハクビシン)」を対象に、調査・市民講座・貸出捕獲おりなどを実施。成果として「被害がゼロとなった集落もある」と報告されています。
(出典:鳥獣被害対策を効果的に推進するための 優良事例分析結果)
この事例は、フェンスだけでなく「調査→住民教育→捕獲」の複合的対策が成功に寄与している点が参考になります。
成功の鍵は3つ:仕様・地域性・管理
対象動物に合わせた仕様設計
シカ/イノシシ/サル/外来獣など、それぞれに応じた高さ・埋設・構造が必要です。
地域(集落・自治体)単位での一体化
個別農家ではなく“地域全体を囲う”取組が侵入経路を断つ要因に。
設置後の維持管理体制
点検や雑草刈り・支柱緩みチェックなど、施工後のフォローが長期的な効果を左右します。
まとめ
今回は獣害対策の成功事例から学ぶ、効果的な取り組みとポイントについて紹介いたしました。
先の事例でもあるように、侵入防止柵・電気柵・メッシュフェンス等が効果的な手段として挙げられており、国の補助制度(例:鳥獣被害防止総合対策交付金)も活用できます。
獣害対策の補助金については「【2025年最新版】鳥獣被害対策・ジビエ関連補助金について」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。
当社では、現地調査から仕様提案、見積り、施工、まで一貫対応しております。
まずは「どのフェンスが自分の現場に合うか?」というご相談からでもお気軽にお問い合わせください。




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