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2025.10.08

お役立ちコラム 防獣・獣害対策

【徹底解説】獣害対策フェンスの施工方法とポイント

フェンスラインの設定

イノシシやシカ、サルなどによる獣害被害は、農業や家庭菜園において深刻な問題です。

対策としてフェンスの設置は安定した効果が期待できますが、設置方法や準備を間違えると十分な効果が得られません。

本記事では、フェンス施工の際に必要な道具や事前準備のポイント、さらにフェンスごとの具体的な施工手順を解説します。

 

施工に必要な道具について

まずはじめにフェンスの施工の際に基本的に必要となる道具を紹介します。

 

・スコップ

地面の整地や基礎ブロックを利用してフェンスを設置する際の事前の穴掘りに使用します。

 

・大ハンマー・杭打ち機

支柱を立てる際に使用します。

特に杭打ち機は作業時間を大幅に短縮できるため、広範囲を施工する場合におすすめです。

 

・水糸

フェンスラインを決めるために使用します。

事前にフェンスラインを決めてから施工することで、見た目を綺麗にすることができます。

 

・巻尺やメジャー

支柱間の間隔や高さの計測に使用します。

利用するフェンスによって支柱間の間隔や杭の根入れが異なるため、事前に確認しましょう。

 

・水平機

支柱が地面に対して水平に立っているか確認するために使用します。

必須の道具ではありませんが、支柱が傾いていると見栄えが悪くなるだけでなく、強度も下がるため用意することをおすすめします。

・手袋

作業時の怪我防止のために使用します。

 

・ニッパー

フェンスの切断に利用します。

メッシュフェンスは1枚の長さが決まっているため、余分な部分を切断する必要があります。

 

・インパクトドライバー

メッシュフェンスの金具を固定するために利用します。

手締めでも固定できますが、時間短縮としっかりと止めるためにインパクトドライバーの利用がおすすめです。

 

施工の事前準備について

次にフェンスを設置する前におこなう作業をご紹介します。

フェンスラインを決める

フェンスラインの設定

 

 

 

 

支柱の設置位置やフェンスの経路を、水糸やライン引きなどで地面にマーキングします。直線や角の位置を正確に決めることで、後の張り具合や見栄えにも影響します。

 

地面の整地

整地

 

 

 

石、でこぼこを取り除き、支柱を安定して立てられるようにします。

特にイノシシ対策の場合は、下部をしっかり固定する必要があるため平らにしておくことが重要です。

電気柵を利用する場合は、事前に除草しておくことも重要です。

 

支柱位置の確認

フェンスラインの設定

 

 

 

 

支柱の長さや間隔を確認し、杭打ちの順序や補強方法をあらかじめ決めておきます。

 

防獣ネットの施工方法について

ここでは防獣ネットの施工方法について説明します。

1.支柱設置

 ネットを支える支柱を設置します。

間隔は製品によって異なりますが、おおよそ2〜3m程度が目安になります。

支柱を埋め込んだ後にぐらつく場合は、根入れを調整したり、基礎ブロックでしっかり固定しましょう。

 

2.ネットの取り付け

ネットを支柱に沿って取り付けていきます。しっかりと引っ張って固定することで見た目も良くなり、強度も上がります。

 

3.下部の固定

イノシシなど地面を掘る害獣やハクビシンなどの小型動物に対応するため、小型のピンを利用して、地面との隙間が空かないようにネットを固定します。

付属のピンがない場合は、ホームセンターなどで売っている防草シート用のU字型固定ピンなどでも代用できます。

 

4.最終確認

支柱の傾きやネットの緩みがないかを確認します。

 

電気柵の施工方法について

ここでは電気柵の施工方法について説明します。

1.支柱設置

電線を固定する支柱を設置します。

間隔は製品によって異なりますが、おおよそ3〜10m程度が目安になります。

防獣ネットと同様に支柱のぐらつきや傾きを確認し、しっかり固定しましょう。

 

2.電線張り

害獣の高さに応じて電線を複数段張ります。

一般的な支柱間隔、柵間隔、段数は以下の表の通りです。

なお、この表はあくまで目安で有り、商品によって電線の数や柵間隔は異なるため、取扱説明書に沿って施工しましょう。

電気柵_目安

 

3.最終確認

設置後、テスターで電圧を確認します。

地面や草に触れてショートしないかも合わせて確認しましょう。

メッシュフェンスの施工方法

次にメッシュフェンスの施工方法について説明します。

 

1.支柱設置

支柱の設置

 

 

 

 

杭を地中に打ち込み、水平を確認します。

補強杭を角や長辺に設置すると強度が増します。

 

2.金具の取り付け

フェンスの取り付け

 

 

 

 

メッシュフェンスをかけるための金具を取り付けます。

ここで本締めをするとフェンスをかけずらくなくなるため、仮締め程度にしておくと施工しやすくなります。

 

3.フェンスの取り付け

フェンスのカット

 

 

 

 

取り付けた金具にフェンスを引っかけて位置を調整します。

調整後、金具を本締めしてしっかり固定します。

必要に応じて忍び返しや有刺鉄線も取り付けます。

 

4.最終確認

支柱やフェンスがしっかり固定されていることを確認します。

特に本締めを後から行う場合は、締め忘れがないよう注意しましょう。

なお、メッシュフェンスの詳しい施工手順は「太陽光発電施設にフェンスは必要?設置の理由・施工手順・選び方を徹底解説」で解説しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

まとめ

フェンス施工には様々な道具が必要です。

また、フェンスの種類や製品によって施工方法も異なるため、事前確認が重要となります。

施工に不安がある場合は、専門業者への相談をおすすめします。

久野商事ではフェンスの選定から施工まで一貫して対応可能です。

どんな些細なご相談でも、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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