2025.10.08

お役立ちコラム 防獣・獣害対策

【徹底解説】獣害対策フェンスの種類と選び方

近年、イノシシやシカ、サルなどによる獣害は年々深刻化しており、農家や家庭菜園を悩ませています。

その中で、もっとも確実に効果がある方法が 「フェンスによる物理的な侵入防止」 です。

しかし一口にフェンスといっても種類はさまざまで、動物によって適したフェンスは異なります。

この記事では、初心者でも分かりやすいように「獣害対策フェンスの種類」と「選び方」を解説します。

 

獣害対策フェンスの主な種類

獣害対策でよく使われるフェンスは主に3種類あります。

 

・防獣ネット

防獣ネット

 

 

 

 

 

 

防獣ネットはホームセンターなどで気軽に購入できるポリエチレン製のフェンスです。

柔軟性があり、網目が細かいため小型の害獣対策におすすめです。

 

一方で強度が低いため、イノシシなどの大型の害獣などの場合は、すぐに壊されてしまいます。

 

・電気柵

電気柵

 

 

 

電気柵は電気を活用したフェンスです。

柵線には高圧電力が流れており、触れた動物に電気ショックを与えて驚かすことができます。

電気ショックを受けた動物は「その場所を通ると痛い思いをする」と警戒して近づかなくなります。

 

一方で、触れた部分が毛に覆われていると電気を感じづらくなるため、簡単に通り抜けてしまうことがあります。

また、電気柵は柵線に触れた動物が地面に触れていなければ回路が完成せず、電気が流れないため、地面に足をつけない動物の場合は効果がありません。

 

・メッシュフェンス

太陽光フェンス

 

 

 

 

 

 

メッシュフェンスは鉄製のフェンスで自宅の庭から獣害対策まで幅広く利用されています。

強度が高く、錆にも強いため獣害対策にもっとも効果があります。

 

また、上部に忍び返しや有刺鉄線、電気柵を取り付けることでジャンプ力のある鹿や身体能力の高いサルにも効果的です。

一方で、小型の害獣の場合は網目からすり抜けてしまうため、注意が必要です。

 

動物別のおすすめフェンス

・シカ

シカはジャンプ力が高いため、1.8m以上のメッシュフェンスがおすすめです。

また、上部に忍び返しや有刺鉄線を取り付けるとより効果的です。

 

・サル

サルは身体能力が高いため、高いフェンスを設置しても簡単にフェンスをよじ登ってしまいます。

そのため、シカと同様にフェンスの上部に忍び返しや有刺鉄線を取り付けるとより効果的です。

 

・イノシシ

イノシシは突進によりフェンスを突破するため、強度の高いメッシュフェンスがおすすめです。

しかし、イノシシは地面を掘る習性があり、フェンスを設置していても穴を掘って抜けてしまうことがあります。

そのため、メッシュフェンスの下部から地面にロールフェンス(スカートフェンス)などの柔らかいフェンスを敷いて杭などで固定して、穴掘りを防ぐことをおすすめします。

 

アライグマ、ハクビシン

アライグマやハクビシンなどの小さい害獣は網目が広いフェンスだと抜けてしまうため、網目の細かい防獣ネットやメッシュフェンスがおすすめです。

 

獣害対策フェンスの費用について

フェンスの価格は利用するものによって大きく変わります。

ここでは先に説明した3種類のフェンスの価格について解説します。

 

・防獣ネット

防獣ネットはおおよそ数十円/mから数百円/mと安価で購入ができます。

網目が細かいものや強度が高いほど価格が高くなります。

お試しで利用したい場合は低価格のもの、本格的に対策したい場合は、網目が細かく強度がしっかりしたものを選ぶことをおすすめします。

 

・電気柵

電気柵はおおよそ数万円から十数万円と高価です。

また、給電方法も様々あります。

 

・ソーラータイプ

ソーラータイプはソーラーパネルを利用して給電するため、半永久的に利用することができるため、コストパフォーマンスが高いです。

一方で日照時間が短い地域や悪天候が多い地域では不向きになります。

 

・乾電池タイプ

乾電池タイプは市販の乾電池を利用するため、安価に導入することができます。

一方で電池切れに注意が必要であり、こまめに交換する手間がかかります。

 

・コンセントタイプ

コンセントタイプは自宅や作業場など家庭用コンセントを利用して給電するタイプです。

一方で電源ケーブルの長さには商品毎に限界があるため、事前にコンセントから電気柵までの距離を測る必要があります。

 

・メッシュフェンス

メッシュフェンスはおおよそ数千円/mほどで防獣ネットと電気柵の中間価格になります。

初期費用こそかかりますが、一度設置すればほぼメンテナンスフリーのため、長期間利用でき、ランニングコストもほとんどかかりません。

 

一方で、電気柵との併用や忍び返しや有刺鉄線を取り付けると費用が高くなるため、注意が必要です。

 

まとめ

今回は獣害対策フェンスの種類と選び方について解説しました。

 

獣害対策フェンスは、種類も価格帯もさまざまです。

獣害対策をおこなう場合はまず「どんな動物に狙われているのか」を確認し、それに合ったフェンスを選びましょう。

 

以下、表でまとめます。

フェンスまとめ表

 

久野商事では獣害対策に最適なフェンスのご提案から施工まで一貫しておこなえます。

どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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