2022.07.19
お役立ちコラム 太陽光
太陽光発電のZEHについて【徹底解説】
更新日:2023/05/01
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
世間では電気料金の高騰が問題になっており、住宅や工場の屋根などで自家発電の太陽光発電を検討している方も増えてきています。
自家消費の使い道として、自分達の電力として使うパターンと電力を外部に販売し、電力の収支をゼロ以下にするというZEHがあります。
そこで今回はZEHについて解説していきます。
目次
ZEHの概要紹介について
ZEHはゼッチと読み、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称になります。日本語ではエネルギー収支をゼロ以下にする家という意味になります。
つまり、家庭で利用するエネルギーと太陽光発電などで発電したエネルギーを調整することで、年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家を意味します。
これを実現するためには、エネルギーの消費量を大幅に減らすことが必要となります。
ZEHは、家の断熱性や設備の効率化を高めることにより、夏は涼しく冬は暖かいという快適な状態を保ちながら、省エネルギーを目指すことになります。
引用元:資源エネルギー庁「新しい省エネの家ZEH」
以下、図にまとめます。
ZEHのメリット・デメリットについて
ここではZEHのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
ZEHのメリットについて
①経済性が高い
ZEHは高い断熱性能などを家に設置するため、夏場にエアコンの温度設定を低く設定しても効率よく家全体を涼しくすることができます。
その結果、月々の光熱費を安く抑えることができ、太陽光発電で発電したが消費しなかった余剰電力を、電力会社に売ることで収入を得ることができます。
②快適・健康性
高断熱の家は、室温を一定に保つことができるため、夏は涼しく、冬は暖かい状態になるため、快適な生活を過ごすことができます。
また、室温が一定に保たれることにより、冬場に起きやすい急激な温度変化で発生するヒートショックによる心筋梗塞等の事故を未然に防ぐ効果もあります。
③災害対策
日本は台風や地震などの自然災害が多く、大規模な停電が起きた場合は数日間は電気が使えない状態に陥ることがあります。
しかし、太陽光発電や蓄電池を活用することで、電力会社に頼る必要がなく、電気を利用することができます。
④補助金
ZEHの普及のため、政府はZEHに取り組む方を対象に補助金の制度を設けています。
ZEHの補助金はの2021年10月に政府が2030年以降に新築される住宅に、ZEH水準の省エネルギー性能を確保し、2030年には新築戸建て住宅の6割に太陽光発電が設置されることを目標として掲げていた背景があります。
尚、補助金の詳細については資源エネルギー庁が公開しているネット・ゼロ・エネルギー・ハウス推進に向けた取り組みにてご確認ください。
ZEHのデメリットについて
ここではZEHに対してデメリットを紹介していきます。
①初期費用が高い
高断熱の断熱材や太陽光発電設備は、通常の住宅と比べて初期費用が高くなります。
長期的な視点で電気代などを考えた場合は安く抑えることができますが、初期費用の高さから躊躇される方もいます。
②屋根の制限について
住宅で太陽光発電をおこなう場合、基本的に戸建ての屋根に太陽光発電パネルを設置します。
一般的に、日本の住宅では切妻屋根(きりづまやね)という三角形の屋根が設置されますが、
日当たりが悪い立地や屋根の片側にしか太陽光が当たらない場合は屋根のリフォームが必要になるなどの制限があります。
③メンテナンス費用
太陽光パネルや蓄電池などは経年劣化により性能が大きく低下します。
そのため、定期的にメンテナンスをおこない、必要であれば機器の交換などを行う必要があります。
まとめ
今回はZEHについて解説させていただきました。
ZEHは省エネや売電による収益を得られるなどのメリットがありますが、初期費用が高く導入するためのハードルは高いかもしれません。
しかし、補助金などの制度を利用することで費用を抑えながら、ZEHを導入する方が結果的に光熱費を抑えることができるため、長期期間の費用対効果を考えた時はお得だと思います。
尚、久野商事では建設資材を中心としたフェンスや防草シートの提供から施工までおこなっています。
太陽光発電に関する悩みがある方はお気軽にお問い合わせください。