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2025.04.04

『徹底解説』防草シートにピンが刺さらない!効かない!の対策方法を紹介

農業から始まり、最近では太陽光発電所で防草シートが選定されることが多くなっています。その要因としては、人的管理から物的管理に切り替わっていることが主な理由となります。理由の内訳は、人件費の高騰・温暖化により雑草処理回数の増加・人的管理上の破壊/破損/事故等のデメリットが徐々に浮き彫りになってきており、防草シートなどの物的管理にして長期的に維持する対策に舵をきっている企業が多いです。
防草シートが使用される件数が増えている一方で、導入者からのクレームや悩みも多発しています。特に多い声は『ピンが刺さらない』『ピンが効いていない』『防草シートが飛散する』などの資材要因ではなく設置方法が原因で起こってしまっています。
そこで、この記事では『ピンが刺さらない・効かない』理由と対策を徹底解説していきます。

あ『「間違った雑草対策でメガソーラーが悪者に」緑地雑草科学研究所・理事に聞く』

草刈り イラスト

 

 

 

 

 

 

1.ピンの種類について

・防草シートは本体単独で設置することができず、設置をするための副資材がいくつかございます。その中でも、防草シートの設置で最も必要な副資材として『防草シート用の固定ピン』があります。ピンにはいくつか種類があり、各種類ごとに特性があるので解説して行きます。

①U字ピン

線径がΦ4㎜〜Φ5㎜程の資材が多く、線径が細いため柔らかい土の含水比が低い地盤に適している。その中でも使用用途が最も多いのが、設置後シートを埋設する現場に使用されることが多いです。理由は地上設置だとピンの効きが弱く防草シートが飛散してしまう可能性が高いため、あくまで固定することのみに特化したピンとなります。基本的にこのピンを使用する場合は、シート上に重量物での飛散防止対策をすることをオススメ致します。

Uピン写真

 

②L字ピン

線径がΦ9㎜で線径が太く、固い地盤で含水比が低い地盤に適している。乾燥している土と相性がよく線径が太い分、強度が強いため強打をしても折れにくく設置後の固定強度が高く抜けにくいしざいとなります。しかし、柔らかい地盤や砂土のようにピンが効きにくい現場には適していないです。金額も高価で、山林や農地跡地のような湿気の多い現場ではピンの浮きや防草シートの飛散が懸念されますので、重量物での飛散防止対策をすることをオススメ致します。

Lピン

 

 

 

 

 

 

③J字異形ピン

線径がΦ8㎜で線径がやや太くJ型のカーブ面で防草シートを固定し、J型の短い先端部で繋目の固定も行える万能型のピンとなります。どの地盤でも基本的に使用可能で、異形型なので地中で骨材に引っ掛かり固定されるため引き抜き強度が最も強い資材となります。しかし、J型のカーブ面での固定は面積が狭いため、防草シート本体の強度が弱いと防草シートが裂けて破れてしまい飛散してしまう可能性があります。このピンを使用する時は専門業者が選定した防草シートで設置するようにするのがオススメとなります。

Jピン

 

 

④六角ドリルピン

久野商事株式会社のみで取り扱いをしている固定ピンとなります。線径がΦ8㎜〜Φ9㎜で、どの現場でも使用可能な万能なピンとなります。特にこのピンは、頭部が17㎜ソケットの六角となっておりインパクトでの打ち込みができるので設置が楽で、地盤が固くインパクトの力だけでは設置が困難な場合は、頭部を強打して設置もできるとても汎用性が高いぴんとなります。Φ40㎜の大型ワッシャーも付属でついているため、ピン設置面の穴がふさがるため、ピンの設置場所から雑草が生えて来てしまう問題も解決できるため、テープ等の使用量も削減できるためコスパも良い資材となります。唯一の懸念点はピンの価格の中では一番高価となってしまうことです。

六角ドリルピン 写真

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『含水比とは』

2.設置現場の地盤について

・防草シートのピンをどれだけ選定しても、設置する地盤と選定したピンの相性が良いのかまで考慮する必要があります。また、地盤の状態が設置場所全て同じ状態なのか?一部違う状態の地盤はないのか?ここまでを把握して設置することで、資材選定のミスマッチを回避することができます。地盤は地上だけでなく地中と性質が異なることも多いため、専門業者に現場調査・資材選定を依頼するのが一番良いかと思います。
弊社、久野商事では現場調査を無料で実施しておりますので、ご気軽にお問合せください。
その他方法ですと、鉄筋やそれなりに強度があるピン状の資材で仮打ちを実施してください。その結果や感覚を業者に伝えることで、現調なしで資材選定をすることができるので業者から迅速に見積を受け取ることが可能となります。

『久野商事の太陽光関連工事』

地盤 イラスト

 

 

 

 

 

 

 

3.湿度・温度について

・地域によっては環境的要因で飛散に至るケースもいくつかあります。多くの要因が湿度や温度による被害となります。湿度に関しては、霜・結露などにより地盤の乾きが遅く含水比が高くなり、土質自体が柔らかくベタついた地盤となり、雨天時と強風が同時発生したときに飛散する可能性があります。このような現場では、一時的にピンが効いていたとしても、重量物での飛散防止対策をすることをオススメ致します。温度に関しては、高温時は特に問題がないのですが低温時、地域により凍結深度が関係してきます。防草シートのピン長さは主にL200㎜〜L350㎜の規格が多く使用されていますが、地域によっては凍結深度が500㎜と指定されていると500㎜より浅い設置のピンが浮いてくる可能性があります。そのため、地域の凍結深度によっては特注で500㎜や600㎜のピンを使用して対策する必要があるので気を付けましょう。

『凍結深度と凍上のメカニズムについて』

豪雪 イラスト

 

 

 

 

 

 

 

4.設置方法について

・防草シートの選定、ピンの選定、地盤の把握が完璧でも最後に一番重要なのが設置方法になります。どれだけ高性能で汎用性が高い資材を選定しても、設置の仕方だけで性能が大きく変わってしまいます。専門業者に設置してもらうのが一番良いのですが予算の都合上、個人または自社で設置する場合は、専門業者の指定する設置方法を実施してください。
弊社、久野商事でも防草シート設置方法の手順書があるので一度お問合せください。

【 無料お見積もり 】

5.まとめ

『防草シートのピンが刺さらない!効かない!』その対策として、『適切なピンの選定』と『設置現場の地盤の把握』をしておき、専門業者へ相談すれば適切な資材選定や設置方法を提供してもらうことができます。

久野商事株式会社は防草シートの資材・施工を自社で8年以上の実績があり、専門の担当者がいるためご気軽にご相談ください!

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