2023.04.28
お役立ちコラム 太陽光
太陽光発電のデマンドデータについて
更新日:2023年4月27日
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
最近は再生可能エネルギーが注目され企業のみならず、家庭用の太陽光発電も増えてきました。
最近は電気代の高騰化が止まりませんが、太陽光発電による電力の消費量について確認する方法としてデマンドデータがあります。
そこで今回はデマンドデータの内容について言及しながら、実際にみなさんがどのようにデマンドデータを活用すれば良いのか解説していきます。
目次
デマンドデータの概要について
はじめに、デマンドデータ(Demand Data)は需要データという意味があります。
太陽光発電において、デマンドデータは別名、最大需要電力計ともいわれており、消費した電力の数値のことを指します。
①デマンド値(平均使用電力)
デマンド値は平均使用電力のことを意味し、毎時30分間の電力消費量を計測して、平均使用電力(デマンド値)を算出しています。
②最大デマンドデータ値(最大需要電力)
最大のデマンドデータ値は、最大需要電力のことをいいます。
デマンド値を基に、消費した電力の瞬間的な電力ではなく、平均値を最大需要電力としています。
引用元:関西電力 最大需要電力(デマンド)とは
デマンドデータを活用した電気料金の節約について
デマンドデータを活用した電気料金の節約について
電気料金の節約方法について
電気料金は、電力事業者との契約電力の値を基に算出されます。
そして、太陽光発電の契約電力は、最大デマンドデータ(最大需要電力)を基に決定されます。
基本的に算出された最大デマンドデータ(最大需要電力)で契約電力が変わるため、最大デマンドデータ(最大需要電力)を低くすることにより、契約電力の値が下がり、結果的に電気料金を抑えることができます。
例えば、30分毎に消費電力を確認できるデマンドデータを見た場合、1日の中でいつ電力を消費することが多いか事前に把握することで、節電などに意識が芽生えていき、電力消費を抑えて最大デマンドデータ(最大需要電力)の数値を抑え、契約電力を低く保つことができます。
契約電力別の決定方法
ここではさらに詳しく契約電力の計算方法などを紹介していきます。
①契約電力500kW未満の場合
契約電力が500kW未満の契約者は、過去1年間(当月と過去11か月)の最大デマンドデータ(最大需要電力)の中で最も大きな値が契約電力となり、基本料金の計算に使用されます。
注意事項として、電力を契約してから1年間は、電気使用開始月からの最大需要電力のうちで最も大きい値が利用されます。
そのため、電力を契約した最初の1年間以外は、1度でも高い最大需要電力が出た場合、1年間その契約電力値が適用されることになります。
デマンドデータを利用した電気料金計算式は以下の通りになります。
②契約電力500kW以上の場合
契約電力が500kW以上の契約者は、電力会社との協議により契約電力が決められた上で、毎月の基本料金の算出に使用されます。
最大需要電力が契約電力を超えた場合、超過電力に基本料金率を乗じた金額を違約金として支払うことになります。
また、超過した最大需要電力をもとに新たに契約電力変更の協議がおこなわれます。
そのため、電力使用量が同じ場合でも契約電力が大きくなれば、その分電気料金が上がってしまうことになります。
まとめ
今回、太陽光発電をおこなった場合、電力の消費量を目的としたデマンドデータについて解説してきました。
再生可能エネルギーが注目され、特に太陽光発電の普及は増えてきました。
しかし、電気代の高騰化など新しい問題が発生しています。
電力は契約する企業によって金額が変わるなど市場として競合激化も予想されます。
今後、太陽光発電についてはデマンドデータをより活用することで自身で電力調整を意識することができ、電気料金を抑えることができると考えています。
みなさんの中には電力計測器がなく、デマンドデータがわからない場合もあります。
その場合、まずは契約している電力会社にお問合せすることをおすすめします。
尚、久野商事では、太陽光発電の資材から工事まで提供しています。
太陽光発電に関して、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。