皆さんこんにちは。
久野商事株式会社 広報の久野です。
今回は自家消費型太陽光発電に必要な「デマンドデータ」について説明したいと思います。
自家消費型の太陽光発電を設置する際には、現在の電力消費量を知る必要があります。
電力消費量を知らずに太陽光発電を始めると電力が足りなくなってしまったり、余剰電力となって破棄することになったりしてしまいます。
これではせっかく太陽光発電を始めても得られる効果が少なくなってしまうため、現在の電力消費量に合った設計を行う必要があります。
ではどうやって現在の電力消費量を調べるのか、そこで利用するのが「デマンドデータ」です。
目次
デマンドデータとは?
デマンドデータは毎時30分間の電力使用量を計測して、平均使用電力(kW)を算出します。
この算出された値を「デマンド値」と言います。
そうして算出されたデマンド値を記録して、1か月ごとに最大デマンドデータ(最大需要電力)を表示します。
算出された最大デマンドデータを基に契約電力が変わりますので、最大デマンドデータが高ければ高いほど契約電力が大きくなります。
契約電力の決定方法
高圧受電500kW未満の場合
高圧受電500kW未満の契約者は過去1年間(その月と過去11か月)の最大需要電力の中で最も大きな値が契約電力となり、基本料金の計算に使用されます。
ただし、電力を契約してから1年間の間は電気使用開始月からその月までの最大需要電力のうちで最も大きい値が利用されます。
つまり、電力を契約した最初の1年以外は、1度でも高い最大需要電力が出ると1年間その契約電力値が適用されることになります。
デマンドデータを利用した電気料金計算式は以下の通りです。
高圧受電500kW以上の場合
高圧受電500kW以上の契約者は高圧受電500kW未満のときとは違い、電力会社との協議により契約電力が決められ、毎月の基本料金の算出に使用されます。
最大需要電力が契約電力を超えると、超過電力に基本料金率を乗じた金額を違約金として支払うことになります。
また、超過した最大需要電力をもとに新たに契約電力変更の協議が行われます。
これにより、電力使用量は同じでも契約電力が大きくなれば、その分電気料金が上がってしまうことになります。
電気代を削減するには?
では、どうすれば電気代を削減出来るのでしょうか。
ここまでの説明で気づかれた方も多いかと思いますが、電気代を削減する方法は、ずばり「デマンドデータ」を低く抑えることです。
デマンドデータを低く抑えるというのは、ただ電力を減らすだけでなく、30分間のピーク電力を抑えることが重要です。
たとえば、夏場のエアコンで一斉にエアコンの電源をつけるのではなく、30分毎に分けてエアコンの電源をつけたり、同時に起動する機械の起動時間をずらすことで、最大需要電力を抑えることができます。
まとめ
今回はデマンドデータについて書かせて頂きました。
太陽光発電の普及に伴い、これから太陽光発電を始めるご予定の方は、デマンドデータをご確認の上、進めてください。
計測器がなくデマンドデータがわかない場合は、電力会社に問い合わせせることで、知ることができます。
久野商事では太陽光発電で利用するフェンスや防草シート、太陽光モジュールやパワコンなど太陽光発電所で利用する様々な商品を取り扱っております。
また、久野商事では材料の販売だけでなく、工事も可能ですので、お気軽にお問合せください。