2022.01.31
お役立ちコラム 太陽光
両面発電パネルについて【徹底解説】
更新日:2023/5/26
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
近年、地球温暖化や電気代の高騰により、再生可能エネルギーが注目を集めています。
以前は、コストが高いため、導入が難しいという印象がありましたが、現在は技術革新や法改正などにより低コスト化して、個人でも気軽に太陽光発電所を持つことが可能となりました。
中でも、より効率的に発電をおこなえる両面発電パネルが注目されています。
そこで今回は、太陽光発電の導入を検討されている方向けに両面太陽光パネルの特徴やメリットなどを説明していきます。
目次
両面発電パネルについて
まず初めに、両面発電パネルについて説明します。
通常、太陽光パネルは太陽光を受けるために表面に取り付けます。
一方で、両面発電パネルは表面だけでなく、裏面にも太陽光パネルを取り付けることで、地面から反射した太陽光を利用して発電をおこないます。
両面発電パネルのメリットについて
次に、両面発電パネルのメリットについて説明します。
発電量が上がる
パネルの表面だけでなく、裏面でも発電ができるため、発電量をあげることができます。
垂直設置ができる
通常の太陽光パネルでは、南向きに設置をおこないます。
しかし、両面発電パネルの場合は、東西向きで垂直設置することで南向きの設置と同等の発電をおこなうことができます。
太陽光パネルを垂直に設置することで、設置スペースが狭い場所でも設置が可能になります。
融雪効果
積雪地域で太陽光発電をおこなう場合、太陽光パネルに雪が積もると発電ができなくなります。
しかし、両面発電パネルの場合、表面が雪に埋もれてしまっても、地面からの反射で発電をおこなえます。
発電の際にパネルは熱を発生させるため、表面の雪を溶かすことができます。
両面発電パネルのデメリットについて
次に、両面発電パネルのデメリットについて説明します。
導入費用
両面発電パネルは通常太陽光パネルと比べて製造コストが高いため、費用が高くなる傾向があります。
両面発電パネルを導入する際は、通常の太陽光パネルを導入したさいとどれだけ費用に差がでるのかを比較することをおすすめします。
メンテナンス性
両面発電パネルの洗浄をする際に表面と裏面の両方の清掃をおこないます。
そのため、通常の太陽光パネルと比べてメンテナンス費用が高くなる可能性があります。
設置場所
両面発電パネルは地面から反射した光で発電をおこなうことで、発電量を増やしますが、地面からの反射が少ない場所ではほとんど発電量を増やすことができません、
そのため、両面発電パネルを設置する際は設置場所について、どれくらい反射できるのか事前に確認することをおすすめします。
両面発電パネルの発電効率を上げる方法について
次に、両面発電パネルの発電効率を上げる方法について説明します。
白色防草シートを敷く
白色は太陽光を良く反射します。
そのため、雑草対策も同時におこなえる白色防草シートを敷くことで、雑草対策をおこないつつ、両面発電パネルの発電効率をあげることができます。
太陽光発電の雑草対策についてはコチラをご覧ください。
アルミシートを敷く
農業で利用される手法ですが、両面発電パネルでも有効な手段となります。
アルミシートは白色防草シートと同様に光を反射するため、発電効率の上昇を見込めます。
一方で、防草効果がないため、地面から生えてきた雑草がシートを突き破ってしまったり、強風などで剥がれてしまうことがあるため、注意が必要となります。
両面発電パネルを販売しているメーカーについて
次に、両面発電パネルを販売してるメーカーについて説明します。
トリナソーラー
トリナソーラーは中国の太陽光パネルメーカーで、パネル供給量世界1位にも届くシェアと世界中で利用されています。
一番の特徴は価格の安さにあります。
両面発電を始めたいけど初期費用はなるべく抑えたい方におすすめです。
LONGi(ロンジ)
ロンジはトリナソーラーと同じく中国メーカーになります。
世界最大の単結晶モジュールの専門企業で太陽光パネルを提供しているメーカーでもあります。
中国メーカーということもあり、トリナソーラーと同様に価格が安いのが特徴になります。
カナディアン・ソーラー
カナディアン・ソーラーは環境先進国で生まれたカナダの太陽光パネルメーカーになります。
日本での知名度も高く、世界150か国以上で利用されており、低価格・高品質な太陽光パネルを提供しているのが特徴になります。
ネクストエナジー
ネクストエナジーは今では貴重な国内メーカーの一つになります。
通常の両面発電パネルだけでなく、カーポート用の両面発電パネルなども販売しています。
ネクストエナジーは国産メーカーでありながら、中国メーカーに負けないくらいの低価格を実現しており、品質も高いのが特徴となります。
どうしても国産メーカーが良いという場合におすすめです。
まとめ
今回は両面発電パネルについて説明させて頂きました。
両面発電パネルは発電量を上げるのに有効な手段になります。
一方で、通常の太陽光パネルと比べて、導入費用が高くなるため、注意が必要となります。
両面発電パネルを検討される際は、通常の太陽光パネル場合と両面発電パネルの場合の両方の発電シミュレーションをおこない、最適なものを選ぶことをおすすめします、
久野商事は太陽光パネルやパワコンなどといった太陽光発電資材を取り扱っております。
また、工事についても、造成工事から電気工事まで一括でお請けしております。
太陽光発電について、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。