2022.12.27
お役立ちコラム
外構工事の工事内容について【初心者向け】
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野でございます。
家などの建築物を建てる際に外構工事は必ずおこないます。
みなさん、外構工事にはいくつか種類があることをご存じでしょうか。
今回は外構工事の種類から基礎知識について説明していきます。
さらに、エクステリア工事との違いや工事の費用感について解説させていただきます。
目次
外構工事とは
はじめに外構工事について説明します。
外構とは建物の周辺部分に設営される設備を指し、ブロック塀やフェンスなどを使用して、外観を整えたり、防犯性を高めるためにおこないます。
家を建てる際はどうしても内装に目が行きがちですが、外構工事は工程の最後におこなわれますので、設計が甘く駐車場が思ったより狭かったなどよくある失敗となります。
外構工事に失敗すると直すのに時間もコストも掛かるため、慎重に設計しましょう。
外構工事とエクステリア工事の違い
外構工事と一緒におこなう工事として、エクステリア工事があります。
外構工事とエクステリア工事は意味が異なります。
工種 | 意味 | 対象 |
外構工事 | 建物の外に設置される構造物を示します。 | ブロックや塀、フェンスや門扉、カーポートなど |
エクステリア工事 | インテリアの対義語で建物の外観全体を表す言葉になります。 外装の空間的なデザインのことを示します。 | 玄関周りや駐車場周りなどの空間 |
外構工事の種類
外構工事は大きく3つの種類があります。それぞれの特徴について説明していきます。
クローズ外構
クローズ外構はブロック塀やフェンスを使って敷地内を囲み、周りからの視線を遮断することで、外からの視点やプライバシーを気にする方におすすめの外構タイプになります。
外構が外からの視線を遮断するため、家の中のプライバシー保護に役立ちます。
また、外構が敷地と道路の境界を作っているため、子供やペットが外に飛び出し事故防止に繋がります。
一方で外構の設置で自宅や近隣に圧迫感を与えてしまう可能性があり、不審者が侵入した場合、隠れる場所が多いため、外から侵入者を見つけることが困難となります。
そのため、クローズ外構を利用する場合は、外部からの侵入を知らせる防犯センサーなどの設置をおすすめします。
また、設置の際には防犯センサー以外にも大量の資材が必要になるため高いコストが発生します。特に設置した外構には耐久年数があるため、メンテナンスに手間とコストが発生するため事前に注意しましょう。
費用は材料費と施工費を含めて約200万〜300万円程度となります。
オープン外構
オープン外構は敷地の境界にブロック塀やフェンスの外構を設けないため、日当たりや風通しがよくて開放的になります。
ブロック塀やフェンスを取り付けないため、コストが削減でき、常に監視状態になるため、防犯観点でも適しています。
一方でプライバシーの観点で、お風呂場や寝室などは外から見えにくい位置に配置するなどの工夫が必要となります。
また、他人が敷地内に入りやすいため、敷地の素材を変えたり、花壇などを設置して境界を明確にする必要もあります。
周りをブロック塀やフェンスで囲う必要がないため、約100万〜200万円程度に抑えることができます。
セミクローズ外構
セミクローズ外構は外部に見せてもいい場所は開放的なデザインにし、見せたくない場所は外構で隠してプライバシーを保護します。
費用は約150万〜250万円程度になり、コストを抑えつつ、遮断物を設置したい方におすすめになります。
それぞれの外構の特徴について、表に簡潔にまとめます。
種類 | 特徴 |
クローズ外構 | プライバシーを重視したい方におすすめ。 ブロックやフェンスを利用するため、導入コストが高い。 |
オープン外構 | 日当たりや風通しを重視したい方におすすめ。 フェンスやブロックを利用しないため、導入コストは低いが、家の設計に工夫が必要。 |
セミクローズ外構 | プライバシーを重視しつつ、日当たりなども良くしたい方におすすめ。 クローズ外構とオープン外構の中間に位置する。 |
外構工事の流れ
外構工事は直接工事業者に依頼する方法とハウスメーカーに依頼する2種類の方法があります。
それぞれの特徴と流れについて説明します。
外構工事業者に依頼する場合
外構工事業者に直接依頼するため、ハウスメーカーから仲介料を払う必要がありません。
また、デザイン内容のイメージ共有などの打ち合わせが業者と直接できるため、円滑に進めることができます。
一方で業者選定は自身でおこなう必要があるため、時間と手間はかかります。
また、工事業者の中には悪徳業者も存在するため、丈夫ではない資材を使うことで費用が安価になり、数年経過してからメンテナンスが必要などのトラブルもあります。
外構工事業者に直接依頼する場合は以下の流れになります。
①外構工事施工業者の選定
②施工業者と打ち合わせ
③見積と実績から判断して、施工業者を決定
④契約後、着工
⑤代金を清算して引き渡し
外構工事は施工業者によって金額が変わりますので、複数社に相見積もりを依頼して話を聞くことをおすすめします。
ハウスメーカー
取引実績も多いハウスメーカーに依頼することで安心して工事を任せることができます。
また、工事業者の選定などは全てハウスメーカーが対応してくれます。
そのため、選定する手間が省けますが、仲介料が10%~20%発生するため、費用は高くなります
施工などは下請け業者に丸投げされることがあり、基本的にはハウスメーカーと直接コミュニケーションを取りながら進めていきます。
そのため、細かな要望が伝わらず、仕上がりに満足できないこともあります。
ハウスメーカーは外構の専門家ではないため、外構知識に詳しいハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
ハウスメーカーが仲介する場合は以下の流れになります。
①外構設計の要望と建物の設計について打ち合わせ
②見積書を確認後、細かな内容を確定
③工事の契約して着工
④代金を清算して引き渡し
外構工事にかかる費用
ここからは外構によく利用される構造物と費用について説明していきます。
外構 | 費用 |
門周りの堀 | 約20万~30万円 |
玄関アプローチ | 約20万~50万円/㎡ |
フェンス | 約30万~60万円 |
駐車場 | 約20万円/台 |
テラス | 約30万〜60万円 |
ウッドデッキ | 約30万〜50万円 |
バルコニーやベランダ | 約20万円 |
玄関周り(照明の設置) | 約10万円 |
外構工事は簡単なものでも、多くの費用がかかります。
照明や防草シートの設置などはホームセンターで材料を揃えることができるため、DIYで設置される方もいらっしゃいますが、安全性が重視される場所や工事に資格が必要な場所は施工業者にお任せしましょう。
まとめ
今回は外構工事の基礎知識と費用感について説明させていただきました。
外構工事は建物の外観を決める大切な工事なため、高額な費用が掛かります。
そのため、外構工事をおこなう際は、必ず専門の業者やハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
久野商事では外構に利用出来るフェンスや防草シート、人工芝などを取り扱っております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。