2021.09.24
お役立ちコラム
失敗しない太陽光発電所の土地の選び方
みなさん、こんにちは。いつも久野商事のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
読者のみなさまの中には、太陽光発電所をすでにお持ちの方、何か土地活用できないかと考えている方、また太陽光発電事業に投資を考えている方など様々な方がいらっしゃると思います。
それぞれの方がお持ちのお悩みや知りたいことというのは各状況で違うと思います。どんな方にも『久野商事のブログにはヒントがある!』と頼っていただけるようなブログを発信していきたいと思っていますので、引き続きぜひ読んでいただけると嬉しいです。
さて、今回のお題は、<太陽光発電所の土地の選び方>。住居を建てるときもそうですが、土地選びってとっても悩みますよね。
一生住むという場合はなおさらだと思いますが、太陽光発電所の土地選びも、“発電”や“売電”という目的に合わせた土地を選びぬくということは非常に大切なことです。
何も考えずに軽んじて土地を選んでしまうと、運営開始後、売電状況や税金の支払いなどで、計画通りに初期費用が賄えないということが起きてしまうのも現実です。
そのような状況を回避するために、土地選びは慎重に、何が必要で何を妥協できるのかをきちんとすみ分けて考えましょう。
目次
もっとも大切な土地選びの軸は?
何を軸にして土地を選べばいいのか?それはもちろん目的に沿って考えるということが一番大切です。
前述にもありますが、そもそも太陽光発電所の役割は、ほとんどの場合が“発電”と“売電”だと思います。
その目的を最大限に果たすために・・・という観点で考えればぴったりな土地を探せると思います。
日当たりが良好な土地の選択
当たり前ですが、一番重要なのは、日の当たり方です。
太陽光パネルが日光を受けることができなければ、太陽光発電所の意味を成しません。
そのためには、太陽光パネルにしっかりと光を受けられる環境かどうか、つまり周りに日光を遮るものがないかということを見極めることが必要です。
また日照時間が長い土地の方が、より長い時間日光を受けることができるので、より効果的な発電をすることができると言えるでしょう。
土地の傾斜と地質
傾斜があると、土地全体を平らにし、豪雨などで起きる可能性のある土砂崩れなどに備えて、造成工事が必要となる場合があり、その分、初期費用がかさんでしまいます。
多少の傾斜は許容範囲ではありますが、太陽の位置によって、日光を受ける時間に限りができてしまうので、傾斜が少なくなるべく平らな土地の方が太陽光発電所には向いていると言えます。
地質についても、農地転用の場合や、以前に使われていた用途によっても変わりますが、地盤が固すぎても、緩すぎても、施工に影響をもたらすことがあるので、しっかりと現地で事前調査し、把握しておくことが大切です。
自然災害の少ない地域の選択
今の日本において、自然災害の少ない地域という断定をするのは非常に難しいと思いますが、事前にその土地のリスクを把握することができます。
例えば、地域のハザードマップなどを用いて、その土地の周りでは、水害時にはどのような現象が起こるかなどの情報を知ることによって、予測が立てられると対策もできるかもしれません。
事前にリスクを把握することは、自分の土地を守ることにもなるので大切です。
海から離れた土地の選択
海から吹いてくる風や海水には、多くの塩分が含まれ、周りの建物などに“塩害”と呼ばれる被害を引き起こすことがあります。
例えば、塩分によって架台の腐食促進や太陽光パネルの劣化促進の原因となることがあります。
架台の材料はほとんどの場合、鉄製で塩分を浴びると腐食して破損を引き起こす可能性があります。
対策としては、鉄製ではなく、アルミ製のように、塩分に強い材料が使われている架台を利用することです。
一方で、太陽光パネルについては、塩分が表面についてしまうことにより、発電率を下げてしまうことがあるので、頻繁なメンテナンスが必要となります。
住宅街ではない土地の選択
住宅街でなかなか大きな太陽光発電所設備を見かけないのですが、そこには、理由があります。
1つは、地方自治体別に定められている景観条例というものに引っかかる可能性があるからです。
その名の通り、街の景観を妨げる建物は設置してはいけないという条例です。
もう1つは、太陽光パネルの反射光についての、住民からの苦情です。
眩しいという意見や気温の上昇につながってしまうため、普段の生活に影響を及ぼすことがある太陽光発電所の設置は、住民から反対意見を得てしまう場合が多いので、住宅街での設置は控えた方が良いと思います。
景観条例については各自治体により異なりますので、必ず確認する事をおすすめ致します。
土地のカタチ
野立ての太陽光発電所を設置するときは、できれば土地は四角いカタチの方が良いと言えます。
四角い土地であれば、効率的に太陽光パネルなどの設備を建てることができ、費用対効果が高く見込まれます。
野立ての太陽光発電所では、土地の面積の分、固定資産税がかかってきます。
例え坪単価が安く土地を手に入れられたとしても、いびつなカタチの土地で、効率よく太陽光パネルが設置できずに予想していたより設置できる枚数が少なくなってしまった場合でも、固定資産税は変わりません。できるだけ土地をフル活用して無駄なく設備を設置できることが理想的です。
どれくらいの土地が必要なの?
前述のように太陽光発電所設置の理想的な土地はわかったけど、実際問題、土地の広さはどれくらい必要なの?という疑問が残ると思います。
計算方法は至ってシンプル。発電量1kwあたり約10㎡~15㎡が必要とされています。
例)発電量50kwの場合 発電量50kw×10㎡~15㎡=500㎡~750㎡
太陽光パネルの施工は間隔も必要となってくるので、この概算計算式には必要としている間隔も加味しています。ただし、実際の土地の傾斜の有無やカタチによっても必要面積に変動があるので、そこは注意してください。
また現在では、改正FIT法(固定買取価格制度)により、低圧(50kw以下)の野立ての太陽光発電所でも、周りを囲むフェンスの設置が義務化されています。
低圧(50kw以下)の設備であっても、人や動物の侵入被害を抑制するために、フェンスの設置が必要となるでしょう。
フェンスの設置義務については、下記記事にて詳しくまとめておりますので、併せてご覧ください。
その場合、太陽光パネルなどの設備とフェンスの間は最低でも1mくらい離れていることが望ましく、必要土地面積を計算する際には、フェンス施工の面積も考慮する必要があります。
その場合は、土地の外周の合計(m)×1㎡以上と計算することができます。
※1mという概算は、人が外から設備を物理的に触ることができない距離、メンテンナンスの際に機材などを持ちながらスムーズに歩ける幅という観点です。
フェンスの設置については、下記記事で詳しくまとめておりますので、併せてご覧ください。
土地がない場合はどうしたら良い?
太陽光発電所に興味があるけど、「今すぐ活用できる土地を持っていない」という方もたくさんいらっしゃると思います。もちろん一から土地を探す方法もありますが、実は土地付きの太陽光発電所設備を購入することや借りることもできるのです。
一からまっさらな空き地を探すのとはまた別のメリットやデメリットがあるので、ぜひ興味のある方は、前述のブログをご参考ください。
また、突拍子もないように思えますが、土の上のような陸ではなく、水上に太陽光発電所を設置するという“水上太陽光発電”というものもあります。
このように土地がない場合でも取れる手段がございますので、土地がないからと諦める前に是非検討してください。
まとめ
太陽光発電所設備を設置するためには、土台となる土地の選び方がとても大切です。
今回ご紹介した理想的な土地の中でも、実際には、当てはまったり、当てはまらなかったりすることがあると思いますが、総合的に考えて、太陽光発電所の目的である“発電”と“売電”をいかに生み出すかという軸で考えていただければと思います。
みなさんがこのブログの情報を参考にしながら、より理想的な土地に出会えることを祈っています。
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