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2021.08.31

太陽光

パワーコンディショナーの役割と選び方について【初心者向け】

パワーコンディショナー

みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。

近年、地球温暖化や電気代の高騰により、再生可能エネルギーが注目を集めています。
中でも、個人でも気軽に始められる太陽光発電を導入する方が増えています。

太陽光発電を始める際に発電効率を上げるために、太陽光パネルに注目しがちですが、パワーコンディショナーも重要な設備となります。

そこで今回は、これから太陽光発電を始めようと検討している方向けに、パワーコンディショナーの役割やパワーコンディショナーの選び方について説明していきます。

パワーコンディショナーの役割について

まずは初めに、パワーコンディショナーの役割について説明します。

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電された直流電力を家庭や産業用として利用できるように交流電力に変換する装置になります。
また、パワーコンディショナーには効率的な電力変換を行うための機能や、発電量や動作状況を監視し、遠隔制御するシステムが備わっている物もあります。

パワーコンディショナーは発電システムのパフォーマンスを確認したり、トラブルを早期に検知して対処することができるため、太陽光発電システムにおいて欠かせない重要な設備になります。

パワーコンディショナーの機能について

次に、パワーコンディショナーの機能について説明します。

最大電力追従制御(MPPT)

パワーコンディショナーには、電流や電圧を制御管理する役割があります。

太陽光パネルには、その時々の電圧を把握する機能は付いていないため、パワーコンディショナーで電力が最大になるように制御します。

そういった機能をMPPT制御機能(最大電力追従機能)といいます。
この機能に不具合があると、太陽光パネルが多く発電しても、取り出せる電力は少なくなります。

系統連系保護機能

系統連系とは過電圧や系統電力の停電などを検出して、太陽光発電のシステムを電力会社の電力と切り離す機能を指します。

電力会社の電力は、品質が担保されていますが、電線だけで自宅と外を繋いでいるだけなので、トラブルが発生する可能性があります。
そのようなトラブルを防ぐためにある機能が系統連系保護機能となります。

異常が発生すると、パワーコンディショナーが出力を遮断して、未然に家庭での事故を防いでくれます。

パワーコンディショナーはメーカーによって性能や特徴が異なりますので、カタログなどで比較検討して購入する事をおすすめします。

パワーコンディショナーの選び方について

次に、パワーコンディショナーの選び方について説明します。

定格出力

定格出力とはパワーコンディショナーが出力できる電力量のことを指します。

太陽光パネルが発電した電気がパワーコンディショナーの容量を超えた分は変換ができないため、太陽光パネルの発電能力に合わせる必要があります。
太陽光パネルの総容量や予想される発電量を考慮して選びましょう。

過積載

過積載とはパワーコンディショナーの容量よりも多くの太陽光パネルを設置することを指します。
例えば、パワーコンディショナーの容量が4kWに対して、5kWの太陽光パネルを設置すると過積載となります。

過積載の場合、太陽光パネルがパワコンの容量以上に発電しても、変換することができないため、余剰電力は破棄することになります。

しかし、太陽光パネルが最大限発電できる時間帯や条件は限られているため、ピーク時の余剰電力を廃棄しても全体で見ると発電量を上げることができます。

尚、過積載についてはパワーコンディショナーのメーカーによって保証範囲が決まっているため、過積載する際は、メーカー情報を確認することをおすすめします。

変換効率

変換効率とは、太陽光パネルが発電した電力をどれだけ効率的に変換できるかを指します。

パワーコンディショナーは太陽光パネルが発電した直流電力を交流電力に変換しますが、電力を変換する際に、必ず電力ロスが発生します。
変換効率が高いパワーコンディショナーを選ぶことで、より多くの電力を作ることができます。

静音性

パワーコンディショナーは常時40~50デシベル程の音を発生させます。
音の大きさとしては、エアコンの室外機程度の大きさになります。
近くに居住地がない野立て太陽光発電所であれば問題ありませんが、周りに住宅がある場合は、騒音問題に発展する可能性があるため、静音性の高いパワーコンディショナーをおすすめします。

サイズ

パワーコンディショナーは機器内の温度が上がると、変換効率が下がります。
そのため、太陽光パネルの裏に設置できるサイズを選ぶことをおすすめします。

メンテナンス性

パワーコンディショナーは基本的に屋外に設置するため、虫やゴミが貯まりやすい。
汚れが溜まると変換効率が下がるだけでなく、パワーコンディショナーの故障にも繋がります。
メンテナンス性が悪いと、問題を見落としたり、メンテナンスが不十分となってしまう可能性があるため、メンテナンスがしやすい物を選ぶことをおすすめします。

自立運転の有無

自立運転とは停電などにより電力供給ができなくなった場合に、パワーコンディショナーが、独自に発電できるようにする機能のことを指します。
自立運転機能付きのパワーコンディショナーを利用することで、異常時に安心して電力を利用することができます。

まとめ

今回はパワーコンディショナの役割と選び方について説明しました。

パワーコンディショナーは太陽光発電の中でも重要な設備になります。
パワーコンディショナーを選ぶ際は、事前に必ず専門の業者に相談することをおすすめします。

久野商事ではフェンスや防草シート、パワコンなどといった太陽光発電資材を取り扱っています。
また、材料のみならず、造成工事から電気工事まで一貫してお請けすることができます。
太陽光発電について、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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