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ハーブ・唐辛子を活用したイノシシ対策のご紹介
2020 / 09 / 28
BLOG
更新日:2024年4月8日
皆さんこんにちは。
久野商事株式会社の久野です。
近年、野立ての太陽光発電所を狙った銅線ケーブルの盗難被害が相次いでいます。
被害件数は2022年に約2300件、2023年には約2500件と年々増加傾向にあり、今後も被害件数が増えていくと予測されています。
弊社にも盗難被害にあったお客様からのお問い合わせが増えてきています。
そこで今回は太陽光発電所に防犯対策の導入を検討されている方や、既に盗難被害に遭った方向けに、太陽光発電所でのケーブルの盗難対策について説明します。
目次
まず初めに、太陽光発電所で銅線ケーブルが盗難されやすい理由について説明します。
近年、窃盗団が太陽光発電所を狙った窃盗を行う理由は、太陽光発電所に使われる銅線ケーブルや太陽光パネルなどの資材が高く売れるためです。
特に太陽光発電所に使われる銅線ケーブルは銅の純度が高く、コロナウイルスの影響で銅の需要量が上がっていることから、銅の価格が高騰しています。
また、銅線ケーブルは太陽光パネルや架台よりも軽く、運び出しやすく切断もできるので、簡単に盗めるため、盗難のターゲットになりやすい部材と言えます。
銅線ケーブルは太陽光パネルのように追跡用のシリアルナンバーがないため、太陽光部材の中でも特に売り払いやすい部材となります。
野立ての太陽光発電所は広大な土地が必要なため、農地の周りや山間部に設置されることが多いです。
農地や山間部では人の目が少ないため、盗難のターゲットになりやすいです。
また、発電所に設置されている防犯カメラでは画像が粗く、顔が見えないので現行犯以外での逮捕が難しいのが現状です。
次に、具体的な盗難対策について説明します。
2012年に導入された改正FIT法により、野立ての太陽光発電所には、設置が難しい場所を除いて、フェンスの設置が義務化されました。
フェンスの設置により、窃盗団が太陽光発電所に不法侵入することを防ぐことができます。
また、フェンスの上部に有刺鉄線を設置することで、より効果が高くなります。
太陽光発電所の周りに監視カメラを設置することで、窃盗団が発電所に侵入しづらくなります。
また、侵入されたとしても、監視カメラの映像から犯人を特定できる可能性があります。
しかし、事後確認となってしまうので現行犯逮捕はできません。]
発電所の周りに人員を配置しておくことで、窃盗団が発電所に侵入しづらくなります。
また、盗難が行われたとしても、現行犯で逮捕できる可能性が高まります。
一方で、人員の配置には多額な費用が掛かります。
発電所の中だけではなく発電所の周りでも盗難対策をおこなうことができます。
パトロールでは人感センサーや警報機などを組み合わせることで、広範囲を効果的にカバーすることができます。
関連業者と情報共有を行うことで、窃盗団の盗難の手口や被害パターンを知ることができます。
その情報をもとに盗難対策を強化できたり、より効果的な盗難対策を講じられるようになります。
次に盗難対策に効果的な後付けパネルについて説明します。
後付けパネルとは既設のフェンスの下部に目隠しパネルを取り付けるパネルのことを指します。
目隠しパネルを取り付けることで窃盗団に発電所への侵入が困難である、盗難がめんどくさそうと思わせることでき、盗難抑止力を高めることができます。
後付けパネルは既設のフェンスに取付けられるので、安価で簡易的な設置が可能です。
窃盗団は基本的にフェンス下部を切断して侵入します。
そのため、フェンス下部に切断しにくいフェンスを設置することで、窃盗団の侵入を抑制することができます。
また、目隠しパネルは弊社の自社工場で製造していますので、色やサイズ、仕様の細かいオーダーにもご対応できます。
設置工事の期間は2日間で約100mの設置ができるので素早く防犯対策を導入できます。
後付けパネルは発電所内に侵入されないことが目的のため、強引に発電所内に侵入されてしまうと盗難を防ぐことは難しくなります。
次に、後付けパネルの施工事例について説明します。
下記現場ではフェンスが破られて発電所内へ侵入されてしまい、銅線ケーブルが盗難されてしまいました。
盗難後は発電所が復旧するまでに約1カ月かかり、被害額は1カ月で100万円以上の損害となりました。
そこで、盗難対策としてフェンスを強化する目的と盗賊に狙われない発電所にする目的からH500の後付けパネルを設置しました。
また、別の発電所ではH940の目隠しパネルを設置しました。
H940では風の影響で倒れる可能性があるので、支えの追加支柱が必要になります。
今回は太陽光発電のフェンス周りの盗難対策について説明させていただきました。
窃盗団は狙いやすい立地、条件にあった発電所を狙う傾向にあります。
1回盗難被害にあった後は破損しているのがフェンスの一部だとしてもしっかり対策をしないと、窃盗団からここは気にしてなさそうだからもう一度と再び盗難の対象になってしまいます。
そのため、盗難被害に遭う前に窃盗団から狙われにくい発電所を目指すことが理想です。
久野商事では窃盗団に侵入が難しそう、複雑そうと思わせる対策の導入をおすすめしています。
後付けパネルと防犯カメラやセンサーを組み合わせることで、複雑な防犯設備を設置することができます。
久野商事ではフェンス・後付けパネルだけではなく、防犯カメラや人感センサーも取り扱っています。
太陽光発電所の盗難対策でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。