2025.08.29
お役立ちコラム 防草シート
【徹底解説】防草シートの種類と選び方について

最近、除草作業の手間をなくしたいというお客様から弊社への防草シートに関するお問い合わせが増えています。
特に、既に防草シートを使用されている方からは、「すぐに雑草が生えてしまう」「防草シートがボロボロになり、効果を実感できない」といったお声が多く寄せられています。
しかし、弊社の社員が状況を確認したところ、多くのお客様が環境に適さない防草シートを利用されていたり、施工方法が間違っていたりと、防草シート本来の効果が発揮できていませんでした。
そこで本記事では、防草シートの種類と正しい選び方について詳しく解説します。
目次
防草シートの主な種類と特徴について
まずはじめに、防草シートの種類と特徴について説明します。
防草シートは大きく分けて「不織布タイプ」と「織布タイプ」の2種類に分類されます。
不織布タイプ
不織布タイプは、ポリプロピレンやポリエステルの短繊維や長繊維を絡み合わせて作られており、表面に細かな隙間があるため透水性に優れ、雑草の発芽や成長を抑える効果が高いのが特徴です。
柔軟性が高く地面の凹凸にも密着しやすいため、法面や整地されていない複雑な形状にも敷くことができます。
耐用年数は材質や厚みによって異なりますが、厚手の製品ほど耐久性が高く、強い雑草や長期使用にも対応できます。
織布タイプ
織布タイプは合成繊維を規則的に縦横に織り込んだ構造で、強度や引張耐性に優れています。
価格も安価な物が多いため、とりあえず敷いておきたいという方におすすめです。
一方で、耐候性、通気性や透水性は不織布に比べやや劣り、織り目の隙間から細い雑草が生える可能性があるため、長期間の雑草対策には向いていません。
防草シートの主な材質と特徴について
ポリプロピレン(PP)
ポリプロピレン(PP)は透水性が高く、水が溜まりにくいため、泥が付着した際に、そこから雑草が生えにくいという特徴があります。
一方で、製品によっては耐候性が低く、長期間の使用すると紫外線による劣化でボロボロになることがあります。
そのため、短〜中期的(3〜5年)な雑草対策におすすめです。
以下に代表的な製品をご紹介します。
ポリエステル(PET)
ポリエステル(PET)は耐候性に優れており、特に長期的に利用する場合におすすめのタイプとなります。
ポリエステル繊維は紫外線や雨風による劣化が少なく、長期間にわたって利用することができます。
PP(ポリプロピレン)製と比べるとやや高価ですが、その分耐用年数が長く、頻繁な交換が不要なため、長期的に利用される方におすすめです。
一方で、物によってはシートがほつれてしまったり、変色したりすることがあるため、注意が必要となります。
以下に代表的な製品をご紹介します。
防草シートの選び方のポイントについて
次に、防草シートの選び方について解説します。
防草シートを選ぶ際は下記5つのポイントが重要となります。
遮光性
遮光性とは、光を遮る性能のことで、遮光性が高いほど、防草効果が高い防草シートになります。
一般的にポリエステルの方がポリプロピレンよりも遮光性が高いため、より長期的な防草が必要な場合にはポリエステルを選ぶことがおすすめとなります。
貫通抵抗力
貫通抵抗力は、防草シートが貫通される力に対してどの程度の耐久性を持っているかを示す指標になります。
スギナやチガヤ、ササやイネ科の雑草など貫通力が高い雑草が生える場所では、貫通抵抗力が高い不織布タイプをおすすめします。
引張強度
引張強度は引っ張られたときにどれだけ耐えられるかを示す指標になります。
防草シートは敷く際に隙間を作らないようにするため、ピンで固定して引っ張りながら敷いていきます。
引張強度が低い防草シートの場合、すぐに破れてしまうため、施工中に破れてしまう事が多々あります。
実際に弊社でもお客様指定の防草シートの引張強度が低く施工中に破れてしまったり、
シートを敷き終わった翌日に強風で破れて飛んでいってしまったりといった事案が発生しています。
透水性
透水性は、防草シートに水が付着した際にどの程度水を通すかを示す性能になります。
透水性が低い防草シートは水たまりを作り、付着した泥から雑草が生えてくるため、湿度や雨が多い場所には透水性の高い防草シートを選ぶことをおすすめします。
耐候年数
耐候年数とは防草シートの防草効果が続く理論年数になります。
あくまで理論年数のため、環境や使用状況によって劣化が早まることもあります。
長期的に利用する場合は、耐候年数が高い防草シートを選ぶことをおすすめします。
太陽光発電所における防草シートの重要性について
最後に、太陽光発電所における防草シートの重要性について解説します。
太陽光発電所のメンテナンスにおいて、防草シートの選定は発電効率の維持と長期的なコスト削減に非常に重要なポイントとなります。
敷地内の雑草を抑制することで、草刈りなどのメンテナンス負担を軽減でき、近隣住民とのトラブル回避にも役立ちます。
実際、弊社には太陽光発電所の雑草が原因で近隣住人とトラブルとなり防草シートを敷きたいとご相談いただいた事もございます。
また、最近では太陽光発電所で利用されるパネルが片面から両面に切り替わっていることもあり、白色の反射防草シートの導入を検討される方も増えています。
白色の反射防草シートは、地面からの光の反射率が高く、太陽光パネルの裏面に届く反射光を増やすことで、発電量を増加することができます。
実際にカナダ・オタワ大学と米国NREL(国立再生可能エネルギー研究所)の共同研究では、高アルベド素材の反射防草シートを使用した太陽光発電所で、年間発電量が最大4.5%向上したとの報告があります。
出典:pv magazine「Research shows high-albedo ground reflectors increase bifacial solar plant yield by up to 4.5%」
まとめ
今回は防草シートの種類と選び方について説明しました。
防草シートは様々なメーカーから似たような製品が多く出ており、「どれでも同じ」と考える方が多くいらっしゃいます。
しかし、防草シートは製造方法や素材によって性能が大きく異なります。
弊社では、防草シートの販売から施工まで一貫対応しています。
お客様の条件に合わせた製品提案も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。