2021.06.10
太陽光
太陽光フェンスの選び方について【徹底解説】
更新日:2023年5月17日
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
近年、再生可能エネルギーが注目されて、太陽光発電が注目されています。
その理由として太陽光発電は他のエネルギーと比べてすぐに運用することができ、最近は農地や空地に太陽光発電所の設置が増えています。
また、太陽光発電は法律上、周辺にフェンスの設置が義務化されています。
そこで今回は、太陽光発電所の設置を検討されている方向けに、太陽光フェンスの選び方について説明していきます。
2017年4月1日に改正FIT法(固定買取制度)がスタートしました。
その際に、太陽光発電所の保守点検が必須となり、フェンスの設置についても規定されました。
設置形態上、第三者が容易に発電設備に近づくことができない場合を除き、外部か ら容易に発電設備に触れることができないように、発電設備と柵塀等との距離を空 けるようにした上で、構内に容易に立ち入ることができないような高さの柵塀等を 設置すること。
引用元:事業計画策定ガイドライン
尚、柵・フェンスと看板に関して設置義務を無視し設置していない所には口頭による注意がされる実態調査などもおこなわれています。
初回は口頭での注意のみですが、その後改善がされない場合は、認定取り消し処分となる可能性もあるため、必ずフェンスの設置が必要となります。
目次
フェンス選定の注意事項について
太陽光発電をおこなう場合にどのような点に注意してフェンスを選べばいいのか説明していきます。
防錆性
太陽光フェンスは、太陽光発電所は20年運用するため、錆に強いフェンス選びが重要となります。
そのため、メッキ加工が施されたフェンスがおすすめとなります。
尚、海に近い場所に太陽光発電所を設置する場合は、防錆加工だけでなく、塩害対策の施されたフェンスを選びましょう。
耐久性
太陽光フェンスには耐久性も重要となります。
耐久性のないフェンスを利用した場合、イノシシの突進で壊れてしまったり、台風などの強風で折れてしまうことがあるため、耐久性の高いフェンスを選びましょう。
見通しのよさ
フェンスには主に中が見えるメッシュやネットタイプの物と、中が見えない目隠しタイプの物があります。
目隠しタイプのフェンスは景観を損なわないというメリットがありますが、強風に弱く、防犯の観点からもあまりおすすめできません。
太陽光フェンスを選ぶ際は、メッシュタイプのフェンスをおすすめします。
施工性
施工が簡単なフェンスは、施工料金が安くなる場合があります。
また、費用を抑えたい場合は、施工性が良いフェンスをおすすめします。
施工業者
フェンスを選ぶ際に、一緒に施工をおこなってもらえるかも重要な判断基準になります。
基本的に、フェンスの購入と施工を同時に依頼できる場合は、そのフェンスの施工のプロに施工してもらえるため、他業者に依頼するよりも安く、綺麗に仕上げてもらえます。
フェンス設置の注意点について
次に、フェンス設置の注意点について、実際に規定されている内容に沿って解説します。
フェンスや柵と設備の距離について
太陽光発電設備は常に電気が作られています。
そのため、太陽光モジュールやパワコンなどに安易に触れられると感電などの重大事故が発生する可能性があります。
フェンスを設置して、安易に進入できないようにすることと、フェンス越しに太陽光発電設備に触れられないようにすることが重要となります。
尚、太陽光発電設備とフェンスの間は最低でも1m空ける必要があります。
フェンスや柵の規定について
具体的には、フェンスや柵の代わりにロープを利用するのはNGという意味となります。
推奨されているものは、地面に杭を指してブロック基礎やコンクリート基礎で固定が出来る鉄製のメッシュフェンスとなります。
尚、自治体によって、景観条例でフェンスの色が指定されている場合があるため、注意が必要となります。
フェンスの代わりにトタン板を利用する方法もあります。
イノシシなどの獣害対策として有効的ですが、太陽光発電資材盗難のターゲットになってしまう可能性が高くなるため、おすすめしません。
太陽光発電所における盗難についてはコチラをご覧ください。
フェンスや柵の出入口の管理について
太陽光発電所はメンテナンスなどで出入りするため、必ず門扉を設置します。
門扉を設置しただけでは、誰でも簡単に出入り出来てしまうため、南京錠などで施錠する必要があります。
看板の設置について
フェンス以外にも容易に立ち入らない様に立ち入り禁止の看板や標識を設置して注意喚起する事が義務付けられています。
設置場所については、外側から見やすい位置に設置する事と記載があるため、出入り口付近に設置する事をおすすめします。
これらの基準を満たしていない場合は、口頭注意と改善命令などの指導の対象となり、その後も改善されない場合は、認定取消となる場合があります。
時間をかけて認定を受けられたにも関わらず認定取消となると大きな損失となるため、必ずフェンス・門扉の設置をすることをおすすめします。
まとめ
今回は太陽光フェンスの選び方について説明させて頂きました。
野立て太陽光発電所へのフェンス設置は法律上、義務化されているため必ず設置しましょう。
個人的には太陽光発電所に設置するフェンスはメッシュフェンスがおすすめとなります。
理由として、メッシュフェンスは見通しが良く、防錆性も耐久性も高いからになります。
尚、久野商事のメッシュフェンスはJIS規格に準拠した耐久試験(破断/荷重/衝撃/水平荷重試験)を行っており、大型台風にも耐えた実績がございます。
また、材料の販売のみならず、設置工事も一貫しておこなっているため、フェンスの設置について、ご不明な点や疑問等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい。