更新日:2022/10/06
自宅の庭や空地を持っている方は雑草処理についてどのようにされていますか。
暑い中、軍手をはめながら草むしりをしている方は是非最後までお読み下さい。
枯葉剤などもホームセンターにありますが防草シートを敷くことで半永久的に雑草対策ができます。
今回は防草シートの敷き方から施工方法について説明していきます。
目次
防草シートのメリット
はじめに何故、防草シートを設置した方がいいのかメリットを説明していきます。
雑草処理が不要
植物は光合成により成長するため、敷くことで雑草の成長を抑制する効果があります。
安全
除草剤を使う場合、農作物や人体の健康にも影響があります。
防草シートは敷くだけで安全に対策できます。
不法投棄の減少
雑草が多い土地は見た目の観点から管理されてている土地に見えるため、不法投棄を減らす効果があります。
防草シートのデメリット
防草シートのデメリットについても説明していきます。
設置に手間が掛かる
防草シートは杭で固定するなど施工する必要があります。
防草シートの施工についてはコチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
永久的ではない
効果は短い場合は2〜3年、長い場合でも20年程度になります。
材質によってはシートがボロボロになることもあります。
廃棄が手間
燃えるゴミとして処分する場合または、新しい防草シートを上に重ねるケースがあります。
自治体によって廃棄方法が異なりますので事前に確認することをおすすめします。
防草シートの種類について
防草シートはいくつか種類があり、特徴があります。
一般的な3種類の防草シートを説明していきます。
織布タイプ
比較的価格が安く、縦と横に繊維が織り込まれています。引っ張りに対する強度が高いという特徴があります。
一方で繊維と繊維の間に隙間があるため、スギナやチガヤなどの突き抜けやすい雑草には弱く、穴が空いた場合は広がることがあります。
不織布短繊維タイプ
織布と対象的に折らずに作られた防草シートになります。
繊維同士が絡み合い、隙間がないため、突き抜けやすい雑草に対して効果的です。
織布タイプと比べると価格は高いですが、その分防草効果も高いためおすすめです。
不織布高密度タイプ
不織布短繊維よりも高密度な防草シートになります。
突き抜けやすい雑草に最も効果的な防草シートのため、突き抜けやすい雑草が多い土地に対しておすすめです。
防草シートを選ぶ時のポイント
防草シートを選ぶときのポイントを紹介します。
材料
防草シートの材料は主にポリプロピレン(PP)とポリエチレンテレフタラート(PET)になります。
ポリプロピレン(PP)は炭素と水素からなる重合体(ポリマー)で汎用樹脂の一種になります。
一般的にはプラスチックと呼ばれていますが丈夫で耐熱性もあり、軽いことが特徴になります。
また、価格も安価なためポリプロピレン製の防草シートの種類は多くあります。
一方で紫外線に弱いため、耐候年数が2-5年と短い点がデメリットになります。
最近では紫外線による劣化を防ぐ加工がされている防草シートもあるため、ポリプロピレン製の防草シートを選ぶ際は、紫外線の劣化を防ぐ加工がされている防草シートをおすすめします。
ポリエチレンテレフタラート(PET)はポリエステルの一種で耐熱性や強度が高く、ペットボトルなどで利用されています。
ポリプロピレンと違い紫外線にも強いため耐候年数も10年以上で厚手の防草シートが多く、長期間防草したい場合、ポリエチレンテレフタラートの防草シートがおすすめです。
質量
単位面積当たりの重量のことを指し、防草シートでは「250g/㎡」のように表記されます。
質量が高い方が太陽光を遮断するため、質量が高い防草シートを選びましょう。
遮光率
太陽光の光を防ぐかを示す数値になり、高い程遮断できます。
一般的に雑草は遮光率99.5%あれば育たたなくなるため、遮光率99.5%以上の防草シートを選びましょう
透水性
透水性とはどれだけ水を通しやすいかを示すもので水はけとも言います。
透水性が低い場合は防草シートの上に水たまりができ、靴などについた泥などが溜まり、泥に混じっていた雑草の種が発芽して、防草シートの上から雑草が生えてくることがあります。
貫通抵抗性
貫通に対してどれだけ強いかを示す値であり、低い場合はスギナやチガヤなど突き抜けやすい雑草や竹などに破られてしまい、雑草が生えてしまいます。
雑草が多い土地に防草シートを敷く場合は、貫通抵抗性の高い防草シートを選びましょう。
耐候年数
耐候年数は防草シートの防草効果を維持できる年数で防草シートの耐久性を示すものとは異なります。
環境によっては耐候年数以下でボロボロとなってしまったり、雑草が生えてきてしまうこともあります。
長期間の防草目的で敷く場合は耐候年数が長い物を選びましょう。
施工性
防草シートを敷く際に固定ピンで固定したり、テープでつなぎ目を合わせたりする必要があります。
防草シートによっては防草シートが凸凹とならないようにするため、引っ張っただけで破れてしまうものもあるため、施工時に破れにくい防草シートを選びましょう。
用途に合わせた防草シートの選び方について
利用用途に合わせた防草シートについて説明していきます。
太陽光発電所の場合
太陽光発電所は耐候年数が短い防草シートを何回も敷き直すことで無駄にコストが掛かるため、耐候年数が10年以上の物を選ぶことをおすすめします。
また、両面モジュールの場合は防草シートを白色にすることで、雑草対策だけでなく、太陽光を反射することで、効率よく発電することができるようになります。
防草シートの費用対効果表はコチラをぜひご参考ください。
田畑やビニールハウスの場合
まずはじめに虫食い対策になります。
地面に近い作物の場合は虫などに食べられてしまう場合がありますが、防草シートを敷くことで防ぐことができます。
また透水性が低い場合は泥が溜まり、虫が沸いてくる可能性があります。
そのため、透水性が高く、連作する作物の場合は耐候年数が長い物を利用することをおすすめします。
次に成長促進になります。
イチゴやトマトなど栽培している場合は白色の防草シートを利用することで、
太陽光を乱反射することで、ムラなく成長を促すことができます。
最後に畦畔の雑草対策になります。
畦畔の草刈りは耐候年数は長く、透水性が高い防草シートを利用することで、草刈りの負担を大きく減らすことができます。
家庭菜園やガーデニングの場合
はじめに除草剤による被害の防止になります。
簡単に雑草を除去できる除草剤を使用するとせっかく育てている植物にも被害が出てしまう可能性があります。
雑草を生やしたくない場所に耐候年数が長い防草シートを敷くことで長期間対策が行えます。
そして最後に景観の維持になります。
防草シートの上に砂利や人工芝を敷くことで綺麗な景観を長期的に維持することができます。
また、砂利などを敷く際には耐候年数が長く、透水性の高いものがおすすめです。
まとめ
今回は防草シートの種類や選び方について説明させていただきました。
用途に応じて変わりますが、「質量」「遮光率」「透水性」「貫通抵抗性」「耐候年数」「施工性」の6つのポイントに気を付けて選ぶことをおすすめします。
弊社では用途に合わせた防草シートのご提案から施工まで一貫して対応できるため、防草シートの購入をご検討されている方はお気軽にお問合せ下さい。
また、防草シート以外にもフェンスや架台なども取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。