2023.04.28

お役立ちコラム 太陽光

太陽光発電のセカンダリーについて【徹底解説】

太陽光発電所

更新日:2023年4月28日

みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。

最近はSDGsの知名度が上がり、工場の屋根などに太陽光発電の設置をして取り組む企業が増えてきています。

しかし、太陽光発電などの取り組みは、政府による補助金など導入までのハードルが低いため、初期導入費用が高くなり、本格的に取り組むことができる企業は大手ばかりという現状もあります。

そこで今回は太陽光発電を安く取り組むための方法としてセカンダリーについて解説していきます。

セカンダリーの概要

はじめにセカンダリーについて説明していきます。

まず、セカンダリーは中古太陽光発電所のことを意味します。
そのため、セカンダリー物件とよく呼ばれていますが、すでに稼働して発電の実績がある太陽光発電所になります。

セカンダリー物件が増えた背景は2020年頃からコロナの影響で不景気になった企業が増える中で、減価償却をおえて太陽光発電所を手放す事業者などが増えたことにあります。

また、太陽光発電を安価に導入したい事業者が増えたため、太陽光発電のセカンダリー物件市場は広がってきました。

セカンダリー物件のメリット・デメリット

ここではセカンダリー物件を購入した場合の、メリットとデメリットについて解説していきます。

セカンダリー物件のメリットについて

まずはメリットを紹介します。

①既に稼働している

太陽光発電所は、初回稼働時に何かしらのトラブルで稼働に失敗することがあります。

初回稼働が失敗した場合、予定していた稼働時期からずれてしまうなどの問題が起こり、売電計画がズレてしまい、投資対効果の時期が長くなります。

しかし、セカンダリー物件は既に稼働している発電所のため、稼働しないというリスクがありません。

②高額で売電できる

2023年時点の売電価格は。50kW以上が9.5円となります。

原則、セカンダリー物件であれば、事業認定を受けた当時の売電価格で売電ができます。
そのため、新しい太陽光発電所を建設して売電する場合よりも高い価格で取引することができます。

現在では、50k未満の低圧発電所は消費しなかった余剰の電力に限り、売電が可能になります。

また、2020年以前に建てられた太陽光発電所であれば、低圧発電所でも発電した全量を売電することができます。

尚、再生可能エネルギーの売電制度であるFIP制度について詳しく知りたい方はFIP制度とは? FIT制度との違いを徹底解説をご覧ください。

③過去の発電分析可能

セカンダリー物件の場合、すでに発電所の稼働実績があるため、過去の実績を基に発電の分析をすることができます。

過去の分析をすることで、収支計算が正確になり、予測を立てることが可能になります。

④許可申請や工事が不要

新しく、太陽光発電を始める場合、手間な作業が発電所の各種申請ではないでしょうか。

さらに、発電所の場所によっては発電所の建設に造成が必要になり、太陽光発電設備以外のところで費用が発生することがあります。

しかし、セカンダリー物件の場合は既にある発電所を利用するため、手間のかかる申請や工事の心配をする必要がありません。

セカンダリー物件のデメリットについて

ここではデメリットについて説明していきます。

①固定買取期間が短い

セカンダリー物件は新しく発電所を建てることに比べて、固定買取期間が短いため、セカンダリー物件を購入する前に必ず固定買取期間の確認する必要があります。

②設備が古い

セカンダリー物件は中古のため、最新の太陽光発電設備と比べると性能が低い可能性があります。

また、太陽光発電所はパネルなどの定期的なメンテナンスが必要な設備になります。
そのため、メンテナンスをしていなかった太陽光発電所は通常よりも発電効率が低いため、購入前に設備や発電効率に問題ないか必ず確認することをおすすめします。

尚、太陽光発電所にはリパワリングと呼ばれる、設備の入れ替えやパネルの取り換えをおこなうことにより、発電効率を上げるという方法があります。

購入した太陽光発電所によっては、リパワリングを検討することをおすすめします。リパワリングについては『リパワリングってなに? リパワリングについて徹底解説』にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

セカンダリー物件購入の注意事項について

ここではセカンダリー物件を購入する前に、確認するポイントについて説明していきます。

固定買取価格と買取期間

収支計画を立てる上で、発電した電力の買取価格と買取期間は重要になります。
そのため、セカンダリー物件は新しく発電所を建てることに比べて固定買取期間が短いため、購入前に確認することをおすすめします。

ハザードマップで立地の確認

日本は自然災害が多いため台風や地震により、パネルの破損や発電所の火事を引き起こすことがあります。

あらかじめハザードマップを確認することで、セカンダリー物件の立地の災害リスクを確認することができます。

災害で太陽光発電所で事故が発生した場合、自治体等への報告や修理に時間と費用がかかります。

また、修理の間は発電ができないため、万が一に備えて、太陽光発電所の保険に入ることをおすすめします。

最後に太陽光発電所の災害についてはコチラの記事も併せてご覧ください。

まとめ

今回は太陽光発電所のセカンダリー物件について解説させていただきました。

太陽光発電の導入を検討している方は、発電所を新しく建設することのみならず、セカンダリー物件も候補に入れた方がいいと考えます。

しかし、セカンダリー物件は多くのメリットがありますが、中古物件のため発電効率によっては設備の取り換えなどが必要になるかもしれません。

目安として太陽光発電は10年〜20年の期間で計画する事業のため、セカンダリー物件を購入する際はデメリットを理解したうえで計画を立てることをおすすめします。

尚、久野商事では太陽光発電所で設置が義務化されているフェンスや発電所の雑草対策に有効な防草シートの提供をおこなっています。

その他、フェンスや防草シートの施工からセカンダリー物件の紹介もしているため、売却しや購入を検討されている方は是非、お気軽にお問合せください。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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