こんにちは
久野商事の久野です。
今回は前回お伝えした害獣(イノシシ対策)で有効かつ、導入敷居の低いライトについてもう少し詳しくご説明したいと思います。

この記事はこんな方におすすめです。

防獣・害獣対策をしたいけど、今すぐにフェンスを設置するのは難しい…
畑の為、トウガラシで土に色がついたり、ハーブが繁殖するのは困る…

イノシシ対策にライトが使われる理由

イノシシはいかつい見た目に関わらず臆病な性質で、人間の気配がするところには近寄りにくい傾向があります。

そのため人の出入りが少ない夜間に出没して農地や庭を荒らすことがありますが、それも敷地内にライトを設置していればイノシシもびっくりして近寄らなくなるでしょう。

また、ライトはイノシシだけではなく、さまざまな害獣や侵入者対策にもなりますので、農地や庭など、敷地内の防犯対策を考えている人にもぴったりです。

イノシシ対策で使われるライトの種類

イノシシ対策として使われるライトはホームセンターやインターネットから購入できますが、種類がさまざまでどれを選んだらいいのか迷ってしまいそうです。
この章ではイノシシ対策として使われる代表的な3つのライトとそれぞれの特徴を紹介します。

赤外線センサーライト

赤外線センサーライトとはカメラに搭載されている赤外線センサーが動く熱源を感知し、それを自動的に照らし出すものです。

通常赤外線は私たちの目で確認することができませんが、侵入物を感知することでLEDランプが赤く発光されるため、私たちの目でも侵入者を確認することができます。

赤外線ライトに照らし出されたイノシシはびっくりして逃げて行ってしまうことが多いようで、動物を感知する距離は約3～10m程度と言われています。

害獣専門の赤外線センサーライトはお値打ちなもので2,000円程度、高額なものになると1万円以上発生します。

ただしライトの点滅だけではイノシシのような大型害獣は驚かずに、敷地内へ侵入してしまうこともあるようですので、動物を感知した際にはライトが点灯するだけではなく超音波や警告音を発して追い払うものを選ぶと、より高い効果を期待できます。
太陽光ソーラーパネル充電式のものであれば、電池も長持ちするので.おすすめです。

白色LED照射ライト

夜間でも目立つ、明るい白色LED照射ライトは臆病なイノシシを怖がらせるのに最適です。
特に300ルーメン以上の高輝度LEDライトを選ぶと、明るさが際立ちます。

こちらもやはり超音波や威嚇音を発生する機能が搭載されたものがおすすめです。
費用の相場は約1万円で、赤外線センサーライトとさほど大きな差はありません。

ただし、すべてのライトに言えることですが、一本だけだとどうしても死角が生まれてしまい、イノシシの侵入を許してしまいやすくなるため、敷地内に複数本のライトを設置することをおすすめします。

白色ストロボライト

赤外線ライトや白色 LED 照射ライトに比べると白色ストロボライトの商品数は少ない印象がありますが、侵入してきたイノシシに対して白色のストロボを発し、威嚇することができるので、十分に効果を期待できます。

ランダム設定にしておくと定期的に強い光を発するため、イノシシも驚いて逃げていく可能性は十分にありますが、光に慣れてしまうと侵入してくるようになりますので、よく考えたうえで購入しましょう。

ライト以上に効果があるイノシシ対策とは

防獣対策ライトも一定の効果を期待できますが、どうしても死角が生まれてしまうため、複数本のライトを購入しなければならず、コストがかかる点がメリットとして考えられます。

また、ライトのまばゆい光に慣れてしまうと、イノシシも学習して侵入してくる可能性が高いので、そうなってしまった時のために、ライト以外の防獣対策を考えておきたいものですよね。
この章では、イノシシ対策としておすすめの方法を紹介します。

物理的に侵入を防ぐフェンス

※画像はアニマルフェンス(防獣フェンス)。

イノシシの侵入を防ぐ定番の対策としてフェンスの設置が挙げられます。
フェンスの種類もさまざまで、一般的な金属フェンスもあれば動物用に作られたネットのアニマルフェンスもあり、価格も数千円から1万円以上のものまで様々です。
最近は軽くてメッシュよりも頑丈なワイヤーメッシュフェンスが人気ですので、ぜひ検討してみてください。

イノシシは非常に体格が優れていますが大きさの割に平らな体型をしていて、わずか20cmでも隙間が生まれてしまうとそこから入ってきてしまいます。
うり坊と呼ばれる子どものイノシシであればなおさら侵入しやすくなります。

そのため網目の細かいフェンスを選んだり、フェンスを二枚重ねにしたりして、イノシシの侵入を防ぐようにしましょう。
ワイヤーメッシュフェンスなど市販のものであればホームセンターなどで購入し、大人一人で簡単に設置できます。

高い効果を期待できる電気柵

電気柵はその名の通り電流が流れているフェンスで、触れた物を感電させて侵入者を防ぎます。
関電を心配する人もいますが人間であればピリッとする程度であり健康を害することはありません。

イノシシはものを鼻先で確認する習性があるため、鼻先が柵に当たれば不快に感じてそれ以降寄ってこなくなる可能性が高いと言われています。
設置する時には電線に草や木が触れないようにあらかじめ清掃しておくことをおすすめします。

電気柵は通常の金属フェンスやワイヤーメッシュフェンスに比べると高めであり、お値打ちなものでも100mで2～3万円程度、高額なものだと5万円以上することがあります。

敷地が広くなればなるほどフェンスもたくさん必要になり、その分費用もかさむので予算が苦しくなることも。
しかし、現在農林水産省が電気柵設置に対する補助金制度を推奨しておりますので、申請することで設置にかかる費用を軽減することができます。

人力で追い払う

ライトやフェンスなど、ものに頼った方法ではなく畑や庭などの環境を整備するなど、人の力でイノシシの侵入を予防することも可能です。
イノシシは泥浴びが好きで、湿地などを好む傾向にあり、また野菜くずの捨て場所にも喜んで寄ってくる性質があります。

そんなイノシシの格好の餌場にならないように、イノシシが好む環境を排除し、整備することが大切です。
農地にやぶが発生したら刈り払い、野菜くずなどが出たらすぐに処分するなどして、イノシシを餌付けしないようにしてください。

ただし、これらの方法はあくまで予防策であり、実際にイノシシが出現してしまった時の対策にはなりませんので、他の対策方法と合わせて行うことをおすすめします。
むやみやたらにイノシシを捕獲しようとする行為は鳥獣愛護法に触れますので、乱暴な行為は決してしないようにしてください。

犬を飼ったりする対策

害獣対策として、犬が利用されることがあります。
犬はにおいに敏感ですので、イノシシが接近してきたら敏感に感じ取って吠えて知らせてくれるのです。
また、万が一イノシシが侵入してきた場合、犬を放して侵入を防ぐことができます。

他にも害獣出没地域を犬の散歩道にして、犬が獣の気配を察知しないかどうかを見てみましょう。
もしも気配を察知した場合は石を投げ込むなどすると、潜んでいる獣を遠ざけることができます。

こういった犬は追い払い犬と呼ばれていますが、誤って人間を噛んでしまった事故も報告されていますので、きちんと服従訓練を行うようにしてください。

トタン板を設置する

フェンスを使わない場合、トタン板を使って敷地内を取り囲むことも可能です。
イノシシは跳躍力がすぐれているため、できるだけ高い板を用意するようにしてください。
イノシシの視覚を防ぐことで、エサの存在を隠すことができます。

まとめ

イノシシは見かけによらず敏感で、身体能力も高い生き物ですので、さまざまな方法で侵入を防ぐ工夫をするようにしてください。
自治体によっては防獣対策に対して補助金を助成しているところもあるので、助成内容を調べたうえで然るべき対策を決めると良いでしょう。

ここまでイノシシ対策について説明させて頂きましたが、ライトを利用した防獣・獣害対策はフェンスを設置することでより高い効果が発揮できます。

その中でも電気柵は導入費用が高く、ランニングコストも掛りますので、安価で丈夫なメッシュフェンスや防獣フェンスをおすすめしております。

トタン板につきましては、害獣の視界を防ぐことは出来ますが、中が見えないため侵入者に気付きにくいというデメリットがありますので、設置場所に応じて使用を検討頂くことをおすすめします。

久野商事では、安価で高品質なメッシュフェンス・防獣フェンスを取り扱っており、施工も一貫して行っておりますので、この機会に是非ご利用ください。