2023.01.19

お役立ちコラム

建設工事について【初心者向けに徹底解説】

建設工事

みなさん、こんにちは。
久野商事株式会社の久野でございます。

建築業界では『建設』や『建築』、『土木』といった言葉をよく聞きます。
これらの言葉は同じ意味だと思う方もいるかもしれませんが、全く異なります。

そこで今回は建設業界で働くことを検討されている方や関わる方が混乱しないようにするために、それぞれの言葉の定義や仕事内容から必要資格などについて説明していきます。

建築と土木の違いについて

まずはじめに、『建設』とはビルなどの建物や堤防、橋、道路などの土地に固定する物に対して、新設や増築、修復・修繕から取り壊しまでの範囲を指します。
一方で『土木』は、道路や橋、堤防などを造る工事のことを指します。

それぞれの違いについては以下でまとめてますのでご参考にしてください。

建築

ビルや家屋などの建物を、土台から作り上げることを指します。
その他、そのような方法で作られた建物や用いられた技術、技法などのことを指す場合もあります。

土木

道路や橋、堤防などを造る工事のことを指します。
また、宅地造成や下水道の配管工事なども含むため、いわゆる地面の下の部分を担当する仕事も含まれます。

尚、土木工事は主に3つに分類されます。

①基礎工事

建物の基盤をつくるための工事のことで、主に「杭基礎」と「直接基礎」に分けられます。

②造成工事

建築するために石積みや土留などをおこない、土地を整える工事のことを指します。
造成工事については、コチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

③外構工事

建物以外の工事のことで、塗装工事・排水工事・造園工事などが含まれます。
外構工事については、コチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

また、建物を作る前におこなう「先行工事」と建物を建てた後でおこなう「仕上げ外構工事」に分けられます。
建設と建築、土木の関係性については下記のイラストがイメージになります。
建設・建築・土木 イメージ図

建築と土木の仕事内容について

次に建設と土木の仕事内容について解説していきます。

建築

建築の仕事は、設計、とび工、鉄筋・鉄骨工、内装デザイナーなど多分野にわたります。
中でも、建物の設計、施工、管理の3つの仕事に大きく分けることができ、設計は建築士が、管理業務は施工管理技士がおこないます。

また、建築現場では、大工、鉄筋工、とび、内装工など様々な分野の職人が作業をおこないます。

土木

一方で土木の仕事は、営業・設計・測量・整地・施工計画・安全管理といった仕事があります。

土地の調査から設計は土木設計技術者がおこない、管理業務は施工管理技士がおこないます。
主に管理面での仕事内容は、安全管理、品質管理、作業工程の管理、コスト管理などがあります。

建築工事と土木工事に必要な資格について

最後に建築工事や土木工事をおこなう上で必要になる資格について説明していきます。
建築工事をおこなうにあたって、建築士が3種類と施工管理技士が3種類の資格があります。

土木工事についても同様に3種類の資格があります。

建築工事で必要な資格について

①一級建築士

国土交通大臣からの免許を受けることで、すべての建築物の設計・工事監理などの業務をおこなうことが可能となります。

②二級建築士

定められた条件の中で設計や工事監理等の業務をおこなうことが可能となります。
条件は以下のようになります。

すべての建築物
高さ13メートル以下軒高9メートル以下
木造建築物木造建築物以外
延べ面積1,000㎡以下
(木造の平屋の建築物であれば、延べ面積無制限
(例)学校、病院など延べ面積300㎡以下
延べ面積500㎡以下

③木造建築士

試験合格後、都道府県に申請することで、都道府県知事から免許が交付されます。
建築士免許を取得すると、延べ面積300平方メートル以下の木造建築の設計・工事監理等の業務をおこなうことが可能となります。

施工管理で必要な資格について

建築施工管理技士

施工管理技士は国家資格であり、建築工事の施工管理をおこなうために必要になります。
また、以下のように一級と二級に分類されており、どちらも現場監督者として、施工管理(原価管理、工程管理、品質管理、安全管理)を担当します。

しかし、それぞれ施工内容が異なります。

①一級建築施工管理技士

一級の場合は管理可能な工事の規模や、担当業務の内容に上限はありません。
また、作業工程ごとの責任者である「主任技術者」や現場の全体を指揮する「監理技術者」になることができます。

②二級建築施工管理技士

二級建築施工管理技士が担当できる現場は、請負金額4,000万円以下の中小規模の建設工事となります。
また、二級建築施工管理技士は主任技術者までの資格となり監理技術者になれないという制限があります。

建築工事で必要な資格について

土木施工管理技士

施工管理技士は国家資格で、土木工事の施工管理をおこなうために必要になります。
以下のように一級と二級があり、どちらも現場監督者として、施工管理(原価管理、工程管理、品質管理、安全管理)を担当します。

しかし、それぞれ、施工内容が異なります。

①一級土木施工管理技士

一級は、全ての土木工事で「主任技術者」と「監理技術者」の両方に選任されることができ、全ての土木工事で施工管理や安全管理の業務に従事できます。

②二級土木施工管理技士

二級土木施工管理技士は資格が「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」の3種類に分かれています。

合格した場合は、その分野における「主任技術者」として施工管理をおこなうことができます。
一方、二級土木施工管理技士は監理技術者になれないという制限があります。

まとめ

今回は、建設工事について説明させていただきました。
建設業界はまだまだ盛り上がる市場ですが、言葉の定義がとても複雑だと感じます。

説明させていただいた『建設』や『建築』、『土木』は同じ意味ではありません。
細かく分けた場合は工事の対象が変わるため注意が必要になります。

久野商事では太陽光発電所の造成工事から電気工事や土木工事をおこなっています。
その他、太陽光・建設資材を中心とした商社になるため、フェンスや防草シートなども提供しています。

その他、各種部材も取り扱っておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

この記事をシェア

XFacebookLine

この記事を書いた人

久野 将成

  • X
  • facebook
  • youtube

フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

全国対応

お見積り最短1分!まずはお気軽にご相談ください

お急ぎの場合は、お電話だとスムーズです。 052-228-2650[受付]9:00~18:00(土日祝休)