2020.12.21
お役立ちコラム
【施工手順付き】メッシュフェンスの特徴を徹底解説

更新日:2025/05/31
最近、「太陽光発電所の周囲にイノシシが入って困っている」「ドッグランにフェンスを設置したいけど、どれがいいのか分からない」といったご相談をいただくことが増えてきました。
そんな中で特に注目されているのが、“メッシュフェンス”です。
コストを抑えながら防犯・獣害対策ができて、施工もしやすい——。
現場の負担を減らしながら、しっかりと役目を果たしてくれるのが、メッシュフェンスの大きな魅力です。
この記事では、そんなメッシュフェンスの特徴や他のフェンスとの違い、そして実際の施工手順について、現場経験をもとに分かりやすく解説していきます。
「初めて施工するけど大丈夫かな…」という方にも参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
フェンスの種類について
はじめにフェンスは利用用途によって、種類もいくつかあります。
ここでは代表的なフェンスについて説明していきます。
目隠しフェンス
目隠しフェンスは外から内部をみることができない仕様になります。
そのため、家の外構などプライバシーの保護をしたい場所に適したフェンスになります。
また、素材の種類も豊富で、スチールやアルミだけでなく、木材を利用した目隠しフェンスもあるため、庭の雰囲気に合ったフェンスを選ぶことができます。
一方で、風通しが悪いため、台風などの強風には弱く、倒れてしまうこともあります。
デザインフェンス
デザインフェンスは見た目を重視したフェンスで、主に外構や庭園などで利用されます。
特徴として、様々な形があるため、景観にマッチしたものを選べます。
一方で、複雑なデザインのフェンスはコストが高くなったり、細かなメンテナンスが必要になります。
PVCフェンス
PVCフェンスはポリ塩化ビニル樹脂を使用して作られたフェンスになります。
また、耐久性が高く、腐食や紫外線による劣化にも強いため、長期間使用することができます。
さらに、塗装も不要で、汚れも水洗いで簡単に落とすことができるため、メンテナンスの手間がほとんど掛かりません。
しかし、強風や大雨などには弱いため、注意が必要となります。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは外構から獣害対策まで幅広く使われているシンプルなフェンスになります。
弊社のお客様は、主に太陽光発電所やゴルフ場、田畑や駐車場、住宅のエクステリアなど多くの場所でご利用いただいております。
メッシュフェンスの特徴について
ここではメッシュフェンスの特徴について説明していきます。
①視認性
メッシュフェンスは格子状になっているため、外から内部を見ることができます。
仮にフェンス内に侵入されても、容易に確認出来るため、不法侵入のリスクを低減することができます。
②軽量で強固
スチール製のメッシュフェンスは、重量があると思われがちですが、フェンス1枚の重量は数kg程しかないため、容易に持ち上げることができます。
また、ネットフェンスなどと比べて、強度も高いため、イノシシの突進にも耐えることができます。
尚、アルミ製のメッシュフェンスも販売されていますが、スチール製に比べて、価格が高く、強度が落ちます。
③耐久性
スチール製のメッシュフェンスの多くはメッキ塗装されています。
また、腐食や雨風による劣化に強く、長期間利用することができますが、アルミ製と比べると錆びやすくなります。
④低価格
スチール製のメッシュフェンスは1枚2,600円〜8,000円程度と目隠しフェンスやデザインフェンスに比べて、非常に安価になります。
⑤加工が容易
メッシュフェンスは基本的に1枚2mで販売されていますが、取り付けた際に余りが出てしまいます。
そのため、ニッパーや番線カッターなどで簡単に切り詰めすることができます。
メッシュフェンスの施工について
次に、メッシュフェンスの施工について説明します。
ここで説明する設置方法は弊社メッシュフェンスを利用した場合の施工方法のため、他社製品と施工方法が異なる場合がございます。
必ず取扱説明書をご確認の上、施工頂きますようお願いします。
尚、久野商事のフェンスの詳細な施工方法はこちら(フェンス施工手順書)からダウンロード頂けますので、ぜひご利用ください。
①事前準備
メッシュフェンスの設置には下記道具が必要となります。
②支柱の打ち込み
杭打機を利用して、下穴の中心からGL(地面)の間を180mmとなるように、支柱を水平垂直に打ち込みます。
支柱を打ち込んだ後、支柱に支柱キャップとフックボルトを取り付けます。
③フェンスの取り付け
フェンスをフックボルトへ掛けて仮締めします。
横に門扉を設置する場合は、門扉の支柱面に沿うようにフックボルトに掛けます。
連結ジョイントが固定されていることを確認して、10mmアタッチメントを取り付けたインパクトドライバーで本締をおこないます。
④フェンスのカット
角などでフェンスの不要部分が出た場合は、横軸を10cm程残して、番線カッターなどで切断します。
フェンス切断後、切断面の錆防止のためフェンスキャップを取り付けます。
⑤隣接面への取り付け
角などでフェンスが接触する部分を連結ジョイントのくぼみが片面は縦、反対面は横となるように固定して、仮締めします。
連結ジョイントが固定されていることを確認して、インパクトドライバーで本締をおこない、完成となります。
よくある質問(FAQ)
ここではメッシュフェンスの施工で良くある質問をご紹介します。
Q.自分で施工できますか?
基本的な工具があればDIYで設置可能です。
ただし、地盤が緩い場所などでは専門業者の設置をおすすめします。
DIYでの設置につきましては「フェンスの設置方法から費用まで徹底解説 【DIY初心者向け】」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。
Q.フェンスの耐用年数はどのくらいですか?
環境により大きく変わりますが、メッキ加工などの防錆び処理がされていれば10年以上使用出来ます。
Q. 太陽光発電所にはどのくらいの高さが必要ですか?
高さの指定はありませんが、一般的に1.2m~1.8mのフェンスを設置することが多いです。
人が容易に侵入出来ない場所には低いフェンスを設置し、道路に面している場所は高いフェンスを設置する方もいます。
まとめ
今回はメッシュフェンスについて説明させて頂きました。
メッシュフェンスは目隠しフェンスやデザインフェンスに比べて安価で防犯性が高く、様々な場所や用途で利用できるため、おすすめのフェンスだと私は考えています。
尚、久野商事ではメッシュフェンスの販売から施工まで一貫しておこなっています。
フェンスをお探しの際は、ぜひお問い合わせください。