2021.12.27
太陽光
豪雪地帯でも太陽光発電はできるのか【徹底解説】
更新日:2023年2月28日
みなさん、こんにちは。久野商事の久野でございます。
近年、地球温暖化の影響で例年に比べて暖かい冬ですが、日本海側では今年の降雪量は昨年以上になると予想されています。
地球温暖化もあり、再生可能エネルギーについて全世界で注目されています。
今回は再生可能エネルギーの中でも太陽光発電が積雪地帯で実施可能なのか解説していきます。
目次
豪雪地帯での太陽光発電について
はじめに豪雪地帯で太陽光発電を実施した場合のメリットおよびデメリットについて説明していきます。
メリット
まずはメリットについて説明していきます。
①日射量が多い
前提として雪国でも一年を通して日射量を多く確保できます。
雪国が多い東北から北海道にかけて、2021年の日射量は前年に比べて全体的に増えています。
2021年は6〜7月の日射量は沖縄に比べて北海道・東北地域のほうが多いという結果になりました。
日射量をみると、雪国でも太陽光発電を行うのは十分可能ということがわかります。
引用元:https://www.jwa.or.jp/news/2022/04/16357/
②夏場の発電ロスが少ない
太陽光パネルは極端な暑さに弱く、パネルの表面温度が25度である場合に1番発電効率が良いといわれています。
そのため、雪国では気温が高くなりすぎないため、高温による発電量の損失を防ぐことが可能になります。
また、夏場はパネルの表面温度が80度まで上昇することもあり、発電効率が悪くなり、通常時に比べ3割ほど低下してしまう場合があります。
③台風が少ない
他の地域に比べて台風による被害が少ないため、台風でパネルが飛ばされたり、強風で飛ばされてきた石や木などによる損傷も少ないといわれています。
デメリット
一方で豪雪地帯で太陽光発電をおこなった場合、どのようなデメリットがあるのか説明していきます。
①積雪の影響
豪雪地帯である秋田県や福島県では、豪雪が原因によって太陽光パネルや架台が破損するという事態が発生しました。
そのため、積雪が原因で発電量が減るのみならず、雪の重みでパネルなどが破損する可能性もあります。
②定期的なメンテナンスが必要
パネルや架台だけではなく、太陽光発電所を囲んでいるフェンスも雪の影響を受けます。
積雪の重みによりフェンスが歪むという例も多く発生しており、定期的にフェンスの補修やパネルのメンテナンスが必要になります。
豪雪地帯で太陽光発電をおこなう場合の注意点について
積雪地帯で太陽光発電をおこなう際に注意しなければいけない内容を解説していきます。
①積雪・落雪対策
豪雪地帯ではパネルの上に積雪した場合、発電量が落ちてしまいます。そのため、落雪により、架台などが破損する可能性があり、日々の除雪作業が重要になっていきます。
例えば、福島県の太陽光発電所では毎日2回特殊な重機を使用して雪を吹き飛ばすという除雪作業をしています。
太陽光発電所の設置場所によっては毎日の除雪作業が必要になるので、作業の効率化を図ることも大切になります。
引用元:https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/feature/00004/00008/?ST=msb
②太陽光パネルの設置角度
例えば、北海道は11月から初雪が始まり、3月頃から雪解けするため、約5ヶ月間は発電量が気になる方もいるかと思います。
冬季期間は太陽の位置が低く雪面からの反射日射量が多く観測されています。
そのため、積雪期間の多い地域では、太陽光パネルの設置時に地面の雪からの反射光が多く取り入れられる角度をつけて設置することをおすすめします。
③業者の選定
太陽光発電の施工業者だけでなく、定期的なメンテナンスを業者に依頼することをおすすめします。
特に積雪により破損しやすいフェンスは定期的に交換や補修が必要になるため、製品の価格や品質に満足できる業者選びが必要になります。
④保険
積雪やその他、台風や落雷などの自然災害に備えて、保険に加入することをおすすめします。
太陽光発電所の保険についてはコチラで詳しく説明しています。
まとめ
今回は雪国での太陽光発電について解説してきました。
私は豪雪地帯でもデメリットについては正しい対策をすれば太陽光発電の実施は可能だと考えています。
電気代の高騰が起こる中で各家庭や企業はより再生可能エネルギーに向き合う必要があります。
もし、豪雪地帯で太陽光発電の設置を検討されている方は是非、お問い合わせください。
久野商事では太陽光発電で利用するパネルやパワコンなどの製品を提供しており、施工までおこなっております。
その他、フェンスや防草シートも提供しているため、興味をお持ちの方はコチラからご覧ください。