2022.08.31
太陽光
太陽光発電に最適な土地と面積を徹底解説
更新日:2023年5月12日
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
近年、人口減少などにより増えている遊休地の活用方法として、太陽光発電所の設置を検討する方が増えています。
しかし、設置しようにも、手持ちの土地に太陽光発電所を設置できるのか分からないという方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は、太陽光発電に最適な土地と面積について説明していきたいと思います。
尚、太陽光発電については、コチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
目次
太陽光発電に最適な土地について
はじめに、太陽光発電に適した土地について説明します。
日当たりが良い土地
太陽光発電は太陽光が当たることで発電します。
また、年間の日射量の少ない土地や周りに高い建物があり、太陽光パネルに影ができるような場所だと発電効率が大きく落ちてしまいます。
そのため、太陽光発電をおこなう土地は周りに影となる高い建物がなく、平地や南向きの斜面などがおすすめとなります。
造成に掛かる費用が少ない土地
土地によって太陽光発電をおこなう際に造成が必要になります。
例えば、地盤の緩い土地などは自然災害によって大きな破損や損害がでる可能性があるため、その場合は造成が必要になります。
個人的には造成も費用が掛かるため、造成が不要な土地を選ぶことをおすすめします。
尚、土地の造成についてはコチラをご覧ください。
気温が高くなりすぎない土地
太陽光パネルは熱に弱いため、気温が高くなりすぎると発電効率が落ちます。
一般的に太陽光パネルが高パフォーマンスで発電できる温度は25℃といわれています。
さらに、パネル温度が1℃上がるごとに、0.5%程発電効率が低下していきます。
そのため、太陽光パネルを設置する際は、比較的涼しい場所に設置する必要があります。
しかし、太陽光パネル温度の上昇は発電効率の低下だけでなく、ホットスポット現象の原因となるため、注意が必要となります。
尚、ホットスポット現象については、コチラをご覧ください。
太陽光発電所の設置に必要な面積について
次に、太陽光発電所の設置に必要な面積について説明します。
太陽光発電所に必要な面積は、設置する太陽光発電設備の容量や設置間隔によって異なります。
一般的に1kWの太陽光パネルを設置するに必要な面積は約15㎡となるため、10kW程度の太陽光発電を設置する場合は、最低でも150〜200㎡程の広さが必要となります。
また、10kWの発電所は産業用太陽光発電としては小規模ですが、初期費用を安く抑えることができます。
尚、遊休地の面積が500㎡以上ある場合は、高圧太陽光発電所の設置も可能となります。
一方で、低圧と違いキュービクルの設置やメンテナンスに費用が多くかかるため、注意が必要となります。
以下、必要な面積について図にまとめます。
設置容量 | パネル枚数 | 必要な面積 |
10kW | 30枚~ | 150㎡~200㎡ |
20kW | 60枚~ | 300㎡~400㎡ |
30kW | 90枚~ | 450㎡~600㎡ |
50kW(高圧) | 150枚~ | 600㎡~800㎡ |
100kW(高圧) | 300枚~ | 1000㎡~ |
※太陽光パネル1枚あたり300Wが主流のため、太陽光パネル1枚300Wで計算しています。
尚、太陽光発電所を設置できる地目は雑種地と原野と山林と宅地の4種類になります。
それ以外の地目の土地には設置することができないため、地目の変更届が必要となります。
太陽光発電の地目についてはコチラで詳しく説明しておりますので、ご覧ください。
太陽光発電所における土地面積の計算方法について
次に、太陽光発電所設置に必要な土地面積の計算方法について説明します。
太陽光発電所設置に必要な土地面積の計算方法は以下の通りとなります。
必要な面積(㎡) = (設置したいkW数 * 1kW設置するのに必要な面積) + 外周面積
例 )kW数が50kWで、1kW設置するのに必要な面積が10㎡の場合
最低限必要な面積は以下の通りとなります。
50kW × 10㎡ = 500㎡
次に、最低限必要な面積をmに直して、フェンス設置の幅を足すことで必要な面積を算出できます。
※土地が長方形と仮定した場合。
(25m+2m) × ( 20m+2m) = 594㎡
尚、フェンスの設置は義務となるため、面積を計算する際は必ずフェンス設置幅を考慮する必要があります。
フェンスの設置義務についてはコチラをご覧ください。
以下、図にまとめます。
設置したいkW数 | 50kW |
1kW設置するのに必要な面積 | 10㎡ |
外周(長方形) | (25m+2m) × (20m+2m) |
必要な面積 | 594㎡ |
まとめ
今回、太陽光発電所設置に適した土地と必要な面積について説明させて頂きました。
太陽光発電所の設置には広い土地だけでなく、効率的に発電できる土地を選ぶことが重要になります。
尚、久野商事では野立て太陽光発電所で利用するフェンスや防草シートやパワコンなどの太陽光発電資材を提供しています。
その他、造成から電気工事まで一貫しておこなっております。
材料の購入から工事まで一気通貫で提供可能なため、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。