2020.11.26
お役立ちコラム 防獣・獣害対策
彼岸花を活用したイノシシ対策について【徹底解説】
更新日:2023年5月16日
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
地球温暖化や森林伐採などの環境問題によって、エサ不足で山から降りてきたイノシシによる農作物被害や、母屋への侵入が増えてきています。
イノシシ対策にはいくつか方法がありますが、彼岸花を活用することで対策できることをみなさんはご存知でしょうか。
彼岸花は中国原産のヒガンバナ科に属する多年草で球根に強い毒性がある有毒植物になり、9月の中旬頃に綺麗な赤い花が咲くため、景観の観点からも注目されています。
また、イノシシは穴を掘って餌を探すため、彼岸花を植えることでイノシシ対策となるといわれています。
そこで今回は、彼岸花を活用したイノシシ対策について説明していきます。
目次
彼岸花を活用したイノシシ対策のメリット
まず、はじめに彼岸花を活用したイノシシ対策のメリットについて説明します。
見た目が綺麗
彼岸花は9月中旬頃に綺麗な赤い花を咲かせます。
自然を壊さない対策のため、環境にも優しく、イノシシ対策で彼岸花を植えた結果、観光スポットになることもあります。
育てるのが容易
彼岸花は水はけが良く、通気性のある土であれば、簡単に育てることができます。
地面が掘られない
イノシシの嗅覚は非常に優れていて、犬と同等といわれています。
そのため、彼岸花を周りに植えることで、毒に気づいたイノシシが地面を掘ることなく去っていきます。
彼岸花を活用したイノシシ対策のデメリット
次に、彼岸花を活用したイノシシ対策のデメリットについて説明します。
管理が手間
彼岸花は勝手に繁殖することはないため、人の手で繁殖させる必要があります。
作業として、球根にできる子球を取り出し、新たに埋めることが必要になり、数年経過した後に花を咲かせます。
侵入される
彼岸花を植えることで、イノシシが穴を掘ることは防ぐことはできますが、物理的に侵入を防ぐことはできません。
彼岸花以外のイノシシ対策について
次に、彼岸花以外のイノシシ対策について説明します。
警戒音装置と超音波装置
イノシシは音に敏感で、音が大きい場所には近寄りません。
そのため、警戒音装置を設置することで、イノシシの侵入を防ぐことができます。
また、動物にしか聞こえない超音波装置を利用することで、周囲に大きな音を立てることなく対策することも可能となります。
一方で、超音波装置は子供に聞こえる可能性があるため、子供が多く通る場所では注意が必要となります。
音による対策についてはコチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
フェンス
彼岸花によるイノシシ対策は設置した場所にしか効果がありません。
そのため、対策したい場所を囲うようにフェンスを設置して物理的に侵入を防ぐことで、より被害を抑えることができます。
特にフェンスの下部が半円になっているものや、スカート状になっているフェンスは地面を掘って侵入してくるイノシシに効果的となります。
電気柵
電気柵を設置することも獣害対策として有効ですが、メンテナンスを怠ると火災の原因となる場合があるため、定期的に点検をおこなったり、除草や防草シートを敷くことが必要となります。
また、野生動物は何度も接触しているうちに電気に慣れてしまうため、効果が薄くなってきた場合は、フェンスを設置することも検討しましょう。
匂い
イノシシは特定の植物を忌避するため、ハーブや唐辛子のような匂いによる対策も有効な対策となります。
ただし、匂いによる対策は一時的なため、フェンスなど物理的な対策と併用しておこなうことをおすすめします。
ハーブや唐辛子によるイノシシ対策についてはコチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は彼岸花を活用したイノシシ対策について説明させて頂きました。
彼岸花を活用したイノシシ対策は手軽に始めることができますが、物理的に侵入を防ぐことはできません。
そのため、彼岸花で対策をする場合は、フェンスを利用した物理的対策と併用することをおすすめします。
尚、久野商事ではイノシシ対策に最適なフェンスを取り扱っております。
また、材料の販売だけでなく設置工事も一貫してお請けできます。