2022.10.07

お役立ちコラム

フェンス設置の基礎について徹底解説【初心者向け】

コンクリート基礎

フェンス設置をするにあたり、フェンスの基礎はとても重要になります。
基礎がしっかりしないと丈夫なフェンスは設置ができません。

今回はフェンスの基礎についてメリット・デメリットから費用などについて説明していきます。

前提としてフェンスの基礎はフェンスを設置するための土台を指します。
しっかりと土台を作ることでフェンスの強度が上がるため、外構などに利用されることが多いです。

フェンス基礎の種類

フェンスの基礎は大きく分けて3種類ありますが、それぞれの特徴について説明していきます。

独立基礎

コンクリート基礎

フェンスの支柱毎に基礎ブロック(フェンスブロック)や鋼管を利用して、モルタルで固定する基礎になります。
主に風の影響を受けにくいメッシュフェンスや隣家の境界ブロックを加工したくない場合に利用します。

ブロック基礎

ブロック基礎

積み上げたコンクリートブロックの上にフェンスやブロック塀を設置する基礎になります。
独立基礎と比較して、ブロックやモルタルを多く利用するため、強度と安定性は独立基礎よりも高くなります。

杭基礎

杭基礎

コンクリートや鋼管などを利用せずに支柱を直接地面に打ち込む基礎になります。
杭基礎は支柱一体型と杭分離型の2種類があります。
支柱一体型は支柱と杭が一体となっているタイプで、杭分離型よりも強度が高くなります。
杭分離型は杭と支柱に分かれているタイプで、強度は一体型よりも劣りますが、1人でも容易に設置することができます。

独立基礎のメリット・デメリット

独立基礎のメリットとデメリットについて説明します。

メリット

独立基礎は支柱部分を固定するだけのため、利用するコンクリートとモルタルの量が少なく、ブロック基礎と比べて短期間で安価に設置することができます。
獣害対策としてフェンスを設置する際に、強度を高めるために利用することがあります。

デメリット

支柱部分にしか基礎がないため、ブロック基礎と比べて強度は低くなります。
背の高いフェンスや目隠しフェンスなどの風通しの悪いフェンスを利用した場合、強風により倒れたり曲がったりしてしまう可能性があります。

ブロック基礎のメリット・デメリット

メリット

ブロック基礎は独立基礎と違い、広範囲を固定するため、強度と安定性が高くなります。
背の高いフェンスや目隠しフェンスなど風通しの悪いフェンスを利用する場合、よく利用されます。

デメリット

独立基礎と比べて使用するコンクリートやモルタルの量が多いため、費用が高くなります。
また、ブロック基礎の場合は下地の作成とブロックの接着にモルタルを利用するため、独立基礎と比べて、施工期間が3日〜7日と長くなります。

杭基礎のメリット・デメリット

メリット

杭基礎はコンクリートや鋼管を利用しないため、安価に設置することができます。
また、支柱の固定にモルタルを利用しないため、施工が短期間になります。

デメリット

支柱だけでフェンスを支えるので、根入れ(支柱の埋め込みの深さ)が浅いと強風で倒れてしまう可能性があり、目隠しフェンスなどの風通しの悪いフェンスには向きません。

フェンスの基礎の施工費用

フェンス基礎の費用について説明していきます。
※下記表は1m辺りの概算金額となります。実際の金額とは異なる場合がございますので、ご注意下さい。

基礎の名前材料費施工費合計
独立基礎700円~1,000円1,500円~2,000円2,100円~3,000円
ブロック基礎5,000円~10,000円2,000円~3,500円7,000円~13,500円
杭基礎0円
(フェンス費用のみ)
1,800円~2,000円1,800円~2,000円

目的別オススメのフェンス基礎

外構フェンスの場合

外構フェンス

フェンスの倒壊による隣家とのトラブルを防止するため、強度と安定性が高いブロック基礎を利用することをおすすめします。
おしゃれな壁を作りたい場合は化粧ブロックを利用することをおすすめします。

獣害対策の場合

獣害対策

害獣がフェンスに突進してフェンスが破られてしまう可能性があるため、強度が強い独立基礎をおすすめします。
もし利用が難しい場合は筋交いを利用することで強度を上げることができます。

獣害対策についてはコチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

太陽光発電所の場合

太陽光発電所

太陽光発電所でフェンスを設置する場合は短期間で施工でき費用も安価な杭基礎がおすすめになります。

太陽光発電所に設置するフェンスについてはコチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

まとめ

今回はフェンスの基礎について説明させていただきました。
フェンスの基礎によって少しの風などの天災によりフェンスが倒れてしまいます。
最近はDIYが流行っているため個人でフェンスを設置される方も多いと思います。
設置される場合は安全性を考慮してプロの施工業者に依頼することをおすすめします。

私が所属している久野商事ではフェンスの基礎工事からフェンス製品の提供など幅広くサービス提供をしております。
フェンス以外にも防草シートや架台などの太陽光発電資材の販売から工事まで一貫して行えますので、お気軽にお問合せ下さい。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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