2021.06.23
お役立ちコラム 防草シート
防草シートの種類と選び方について【おすすめ防草シート18選】
更新日:2023/03/22
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野でございます。
最近、除草作業の手間をなくしたいというお客様から弊社に防草シートのお問い合わせが増えています。
特に、既に防草シートを利用されている方で、すぐに雑草が生えてきてしまったり、防草シートがボロボロになり、効果がないなどの内容が増えています。
しかし、実際に弊社の社員が状況を確認した結果、多くのお客様が環境に適さない防草シートを利用されていたり、施工方法が間違っていたりと、防草シートの効果が発揮できていませんでした。
そこで今回は防草シートの種類と選び方やおすすめの防草シートを紹介していきます。
目次
防草シートの種類と材質について
まずはじめに、防草シートの種類と素材について説明します。
種類
防草シートの種類は主に3種類あります。
それぞれの特徴について説明します。
①織布タイプ
織布タイプの防草シートは比較的安価となります。
縦と横に繊維が織り込まれているため、引っ張りに対する強度が高く施工が容易となります。
一方で繊維と繊維の間に隙間があるため、スギナやチガヤなどの突き抜けやすい雑草には弱く、一度穴が空くと、そこから穴が広がることがあります。
②不織布短繊維タイプ
不織布短繊維タイプは折らずに作られた防草シートになります。
繊維同士が絡み合い、隙間がないため、突き抜けやすい雑草に対して効果的ですが、水はけが悪いため、湿気や雨が多い地域には向きません。
③不織布高密度タイプ
不織布短繊維よりも高密度な防草シートになります。
突き抜けやすい雑草に最も効果的な防草シートのため、突き抜けやすい雑草が多い土地に対しておすすめとなります。
一方で、水はけは悪いため、湿気や雨が多い地域には向きません。
以下、防草シートの特徴については表をご参考にしてください。
種類 | 織布タイプ | 不織布短繊維タイプ | 不織布高密度タイプ |
価格 | ◎ | 〇 | 〇 |
耐久性 | △ | 〇 | ◎ |
透水性 | 〇 | ◎ | △ |
施工性 | ◎ | 〇 | △ |
材質
防草シートの材質は主に2種類あり、それぞれの特徴について説明します。
①ポリプロピレン
ポリプロピレンはPPとも呼ばれ、軽くて耐久性の高い素材になります。
水はけも良く燃えにくいという特徴があります。
ただし、ポリプロピレンを使用した防草シートは紫外線に弱いため、耐候年数は数年程度になります。
②ポリエステル
ポリエステルはPETとも呼ばれ、繊維が強く耐久性が高い素材になります。
重みがあるため、風などで飛ばされにくく、突き抜けやすい雑草が多い土地でも高い防草効果を発揮できます。
ただし、ポリプロピレンと比べて水はけが悪いため、湿度が高い地域や雨の多い地域には向きません。
以下、表にまとめます。
素材 | ポリプロピレン | ポリエステル |
耐久性 | 〇 | ◎ |
透水性 | ◎ | △ |
耐候性 | △ | ◎ |
防草シートの選び方について
次に、防草シートを選ぶにあたり、4つのポイントが重要になるためそれぞれ説明させていただきます。
遮光性
遮光性とは、光を遮る性能のことで、遮光性が高いほど、防草効果が高い防草シートになります。
一般的にポリエステルの方がポリプロピレンよりも遮光性が高いため、より長期的な防草が必要な場合にはポリエステルを選ぶことがおすすめとなります。
貫通抵抗力
貫通抵抗力は、防草シートが貫通される力に対してどの程度の耐久性を持っているかを示す指標になります。
スギナやチガヤ、ササやイネ科の雑草など貫通力が高い雑草が生える場所では、貫通抵抗力が高い不織布タイプをおすすめします。
透水性
透水性は、防草シートに水が付着した際にどの程度水を通すかを示す性能になります。
透水性が低い防草シートは水たまりを作り、付着した泥から雑草が生えてくるため、湿度や雨が多い場所には透水性の高い防草シートを選ぶことをおすすめします。
耐候年数
耐候年数とは防草シートの防草効果が続く理論年数になります。
あくまで理論年数のため、環境や使用状況によって劣化が早まることもあります。
長期的に利用する場合は、耐候年数が高い防草シートを選ぶことをおすすめします。
おすすめ防草シート18選
次に、おすすめの防草シートをご紹介します。
①ザバーン 防草シート 240
アメリカ大手メーカー「デュポン」の防草シートになります。
防草シートといえば、ザバーンと抜群の知名度があります。
遮光率が99.7%のため、高い防草効果が期待できます。
一方で、材質はポリプロピレンのため、透水性は高いですが、紫外線劣化に弱いため、長期間の対策には向きません。
尚、耐候年数は7年程となります。
②ザバーン 防草シート 350
デュポンのザバーンシリーズの中で最も厚手の防草シートになります。
遮光率が99.7%のため、高い防草効果が期待できます。
また、貫通抵抗力も高く、チガヤやスギナが生える土地でも利用ができます。
一方で、材質はポリプロピレンのため、透水性は高いですが、紫外線劣化に弱いため、長期間の対策には向きません。
尚、耐候年数は10年程となります。
③エコナル 防草シート
造園資材や農業資材を中心に販売している株式会社アイ・エイチ・エスの防草シートになります。
遮光率99%のため、高い防草効果が期待できます。
材質は不織布のため、紫外線による劣化に強く、長期間の対策に向いています。
ザバーンと比べて貫通抵抗力が低いため、強度は低くなります。
耐候年数は公開されていませんが、防草効果が5年続いているという実績があるため、防草効果は高いと言えます。
④超強力防草シート ロックシート
出典:シンセイ 超強力防草シート ロックシート SS-240-Bの口コミ・評判をもとにレビュー【徹底検証】
ロックシートは農業用資材の開発と販売をおこなっている株式会社シンセイの防草シートになります。
遮光率は公表されていませんが、貫通抵抗力が高いため、チガヤやスギナが生える土地でも利用ができます。
一方で材質はポリプロピレンのため、紫外線劣化に弱いため、長期間の対策には向きません。
尚、耐候年数は8年程となります。
⑤大創産業 防草シート
100円ショップダイソーを運営する株式会社大創産業の防草シートになります。
サイズは1m×1.4mと小さいため、庭などで利用することを想定した防草シートといえます。
遮光率などの情報はありませんが、数か月程度の防草効果は期待できます。
⑥日本ワイドクロス アグリシート
出典:アグリシート(BB1515/SG1515/BG1515)
アグリシートは日本ワイドクロス株式会社が開発した防草シートになります。
遮光率などは公開されていませんが、ビニールハウスなどの園芸施設での利用に特化した防草シートになります。
環境に優しい素材を利用して作られているため、燃やしても有毒ガスがほとんどでないという他にはない特徴があります。
⑦アストロ 園芸用防草シート
出典:★ロングセラー★ 園芸用防草シート 1×10m 602-20
生活雑貨の製造と販売をおこなっている株式会社アストロの防草シートになります。
遮光率96.7%と低めですが、気温が上がる昼間の晴天時以外は高い防草効果が期待できます。
一方で材質はポリプロピレンのため、紫外線に弱く、貫通抵抗力も低いため、とがった雑草が生えている土地には向いていませんが、家庭菜園やガーデニングでの利用であれば、問題ありません。
⑧IKITECS 防草シート
IKITECS 防草シートは品川トレードの防草シートになります。
遮光率は98%と低めですが、気温が上がる昼間の晴天時以外は高い防草効果が期待できます。
一方で材質はポリプロピレンのため、紫外線に弱く、貫通抵抗力も低いため、とがった雑草が生えている土地には向いていません。
⑨katsst 防草シート
防草シートや人工芝を販売しているkatsstの防草シートになります。
遮光率は99.11%のため、高い防草効果が期待できます。
一方で材質はポリプロピレンのため、紫外線に弱く、貫通抵抗力も低いため、とがった雑草が生えている土地には向いていませんが、専用のスチール製Uピンが付属しているため、すぐに施工できます。
⑩Kinboshi 防草シート
出典:超強力防草シート(黒)
キンボシ株式会社から販売されている防草シートになります。
遮光率は99.99%と他社メーカーと比べて高く、高い防草効果が期待できます。
一方で1本1m×20mと短めのため、広い場所で利用する場合はおすすめできません。
尚、耐候年数は10年程となります。
⑪ダイオ化成 防草シート
ダイオ化成株式会社の防草シートはダイオ化成株式会社から販売されている防草シートになります。
遮光率は公表されていません。
材質はポリプロピレンを利用しており、耐候年数は4年から6年程となります。
⑫強力防草クロスシート
防草クロスシートは日本マタイ株式会社が開発した防草シートになります。
遮光率は99.99%と他社メーカーと比べて高く、高い防草効果が期待できます。
材質はポリプロピレンを使用していますが、UV耐候剤配合により、紫外線に弱いというポリプロピレンの弱点を克服しています。
尚、耐候年数は5年程となります。
⑬強力防草クロスシート PRO
強力防草クロスシート PROは日本マタイ株式会社が開発した強力防草クロスシートの強化版となります。
強力防草クロスシートよりも、厚みを増したことにより、チガヤやスギナなど尖った雑草や竹などによる突き抜けも防止できます。
また、耐候年数も10年程と、強力防草クロスシートよりも伸びています。
尚、強力防草クロスシート PROについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⑭強力防草クロスシート PRO ホワイト
強力防草クロスシート PROは日本マタイ株式会社から販売されている強力防草クロスシート PROの白色の防草シートとなります。
性能は強力防草クロスシート PROと変わらず、白色にすることで、ハウスで利用した場合に、黒と比べてハウス内温度を約4度下げることができます。
また、太陽光発電所で利用することで、両面太陽光パネルの発電効率を上げることができます。
尚、強力防草クロスシート PRO ホワイトについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⑮マイティシート 110
マイティシート 110は株式会社IQgが開発した防草シートになります。
遮光率は99.98%と他社メーカーと比べて高く、高い防草効果が期待できます。
材質はPET樹脂を利用しているため、紫外線に強く、緑色のため、より自然に近い形で雑草対策ができます。
また、耐候年数も10年〜20年と長いため、長期間運用が前提の太陽光発電所におすすめとなります。
尚、マイティシート 110について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⑯マイティシート 150
マイティシート 150は株式会社IQgが開発したマイティシートの白色タイプの防草シートになります。
性能はマイティシート 110と変わらず、両面太陽光パネルの発電効率を上げることができ、
耐候年数もマイティシート 110と変わらず、10年〜20年となります。
尚、マイティシート 150について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
⑰ウィードシールド
ウィードシールドは株式会社白崎コーポレーションが開発した防草シートになります。
遮光率が99.5%のため、高い防草効果を期待できます。
材質はポリエステルを使用していて、紫外線による劣化に強いため、長期間利用でき、耐候年年数は10年程となります。
⑱JPSS
JPSSは弊社が販売している久野商事オリジナルの防草シートになります。
遮光率は99.99%と高いため、長期間の防草が可能となります。
材質はポリエステルを使用していて、紫外線による劣化にも強く、密度も350g/㎡と高いため、チガヤやスギナなど尖った雑草で突き抜けることもありません。
一方で密度と厚みがある分、透水率が低いため、湿気が多い地域や雨の多い地域で利用する場合は、注意が必要となります。
尚、JPSSについて詳しく知りたい方はコチラをご参照ください。
まとめ
今回は防草シートについて説明させて頂きました。
いくつかある雑草対策の中で毎年の草刈りなどの作業を減らすこともでき、長期期間で考えた時に防草シートが一番効果の高い施策と考えています。
ただし、防草シートの防草効果は環境にあった防草シートと固定ピンを選ばないと、すぐにボロボロになってしまって、防草効果が発揮できません。
久野商事では防草シートの販売から施工まで一貫してお請けしております。
防草シートの購入をご検討されている方はお気軽にお問い合わせください。