2021.12.25
太陽光
野立て太陽光発電のスクリュー杭基礎について【初心者向け】
更新日:2023/5/29
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
近年、地球温暖化や電気代の高騰により、再生可能エネルギーが注目を集めています。
その中でも、比較的低コストで始められる野立て太陽光発電が人気となります。
太陽光発電所には、様々な施工方法があります。
特に、現在ではスクリュー杭基礎という施工方法が一般的となります。
そこで今回はスクリュー杭基礎について、他の施工方法とどのように違うのか、どういったメリットがあるのかを説明していきます。
目次
太陽光発電の基礎について
まず初めに、太陽光発電の基礎について説明します。
太陽光発電の基礎は、太陽光パネルや架台を固定するための物になります。
基礎にはスクリュー杭基礎やコンクリート基礎といった様々な種類があります。
基礎をしっかりとすることで、太陽光パネルや架台の安定性や耐久性を上げることができます。
太陽光発電の基礎の種類について
次に、太陽光発電の基礎の種類について説明します。
スクリュー杭基礎
スクリュー杭基礎とはスクリュー杭(グランドスクリューとも呼びます)を使用しておこなう設置工法になります。
スクリュー杭を回転させながら埋め込むことで、地盤にしっかりと固定され、耐風性に優れた基礎になります。
施工が容易で短期間で設置ができます。
スクリュー杭基礎は、地盤の状態が良い場所や、施工速度が求められる場合に利用することが多い工法になります。
コンクリート基礎
コンクリート基礎はコンクリートを使用して、地中に固定する方法になります。
設置場所や地盤の状況によって、基礎の形状やサイズが異なります。
コンクリート基礎は強度が高く、地盤の状況によってはスクリュー杭基礎よりも推奨される場合があります。
パイル基礎
パイル基礎は鋼管やコンクリート杭を地中に打ち込んで設置する方法になります。
地中に杭を設置するため、地番の強度や数を調整をします。
耐久性が高く、地震や風が多い地域に向いています。
ベースプレート基礎
ベースプレート基礎は鉄骨構造の太陽光パネル設置に用いられることがあります。
ベースプレート基礎は設置作業や保守点検が比較的容易であり、柔軟な設計が可能となります。
スクリュー杭施工の種類について
次に、スクリュー杭施工の種類について説明します。
オーガー打設
オーガー打設は一般的によくおこなわれている施工方法になります。
やわらかい土質から標準的な硬さの土質に向いています。
一方で、地中に石や岩盤がある土地や表層にコンクリートやアスファルトが敷いてある場合は、打設できません。
使用する機械は「アースオーガー」といいます。
電動機を回すことで、接続したスクリューを回転させて地中に埋める機械になります。
ラミング工法
ラミング工法は専用の機械を使って杭を地中に埋めていく方法になります。
オーガー打設のような回転していれるスクリュー杭の施工はできませんが、支持が得られる地盤の深度が深い場合などに、C型チャンネルやH鋼を打設することができます。
小石を含んだ地盤には向いておりませんが、コンクリートを使用していないため、工期を短縮できます。
キャストイン工法
スクリュー杭やC型チャンネルよりも一回り大きく掘削した後に、セメントミルクを流し込む方法になります。
大きめに掘削することで、杭の位置をピンポイントに設置することができます。
一方で、大きめに掘削するため、費用と時間がかかります。
スクリュー杭基礎のメリットについて
次にスクリュー杭基礎のメリットについて説明します。
施工が容易
スクリュー杭は地面にねじ込むだけで設置ができるため、鋼管やコンクリート杭と比べて作業時間を短縮することができます。
移設や撤去が容易
スクリュー杭は地面にねじ込んで固定するだけのため、移設や撤去が容易になります。
スクリュー杭基礎のデメリットについて
次にスクリュー杭基礎のデメリットについて説明します。
硬い地盤で利用出来ない
スクリュー杭は杭を地面にねじ込んで利用するため、硬い地盤や岩盤が多い場所や極端に柔らかい地盤では、利用できません。
まとめ
今回は野立て太陽光発電のスクリュー杭基礎について説明しました。
太陽光発電所を建てる際は、価格と耐久性を兼ね揃えたスクリュー杭基礎を利用することをおすすめします。
久野商事では今回ご紹介したスクリュー杭だけでなく、太陽光パネルや架台など太陽光発電で利用する様々な資材を取り扱っています。
また、材料のみならず造成工事から電気工事まで一貫してお請けすることができます。
太陽光発電所の設置で、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。