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2025.10.08

お役立ちコラム 防獣・獣害対策

【徹底解説】獣害対策の種類とは?効果的な方法と特徴について

イノシシ

近年、イノシシやシカ、サルといった野生動物による農作物被害は、全国的に深刻化しています。
農林水産省の調査では被害額が年間約160億円(令和4年度)にものぼり、とくに中山間地域では営農継続そのものが難しくなるケースも増えています。

実際に弊社にも「畑が荒らされてしまう」「フェンスを設置したいがどれが良いか分からない」といったご相談が増えています。

そこで今回はフェンス以外の方法も含めて、効果的な方法とそれぞれの特徴について解説していきます。

獣害対策の種類について

まずはじめに、獣害対策方法について説明します。
獣害対策には大きくわけて4つの方法があります。

・音や光で追い払う

ライト

 

 

 

 

野生動物は音や光に敏感です。その特性を利用して、強い音や明るい光を発生させることで、害獣を畑や果樹園から遠ざけることができます。

防獣ライトや爆音機などの対策グッズは費用も安価なため、手軽に導入することができます。

一方で、長期間続けると動物が慣れてしまい、効果が薄れることがあります。
ランダムで音を発したり、ライトの点滅速度、色を変える商品もありますが、多機能な分費用も高くなります。

短期的な対策としては有効ですが、根本的な被害防止には向きません。

光や音での対策については「音を活用した効果的な獣害対策について【徹底解説】」や「ライトを活用したイノシシ対策について【徹底解説】」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

・臭いが強い物を設置する

ハーブ

 

 

 

 

 

イノシシやシカは嗅覚が非常に発達しており、唐辛子やハーブ、木酢液など強い臭いを嫌います。
市販のスプレーやネット、ハーブ製品などを活用することで、比較的安価に対策が可能です。

一方で、効果は数か月程度で、作物の育成や再散布の手間がかかります。
長期的に対策をおこなう場合は他の方法との併用がおすすめです。

臭いによる対策については「ハーブ・唐辛子を活用したイノシシ対策のご紹介」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

・捕獲する

獣道に箱罠やくくり罠を設置する方法になります。
捕獲することで頭数を減らし、獣害被害を抑えることができます。

一方で捕獲するには狩猟免許や自治体の許可が必要となるため、注意が必要です。
また、設置後の回収や罠の再設置、捕獲した獣害の処理など手間が大きくかかるため、地域活動やボランティアなどを活用することをおすすめします。

 

・フェンスや柵で物理的に防ぐ

物理的に侵入を防ぐ方法は、最も安定して効果が期待できる獣害対策になります。

フェンスにはいくつか種類があり、目的や予算に応じて選ぶ必要があります。

・防獣フェンス(ネット)

防獣ネット

 

 

 

 

 

 

 

防獣ネットは主に家庭菜園などで利用される簡易的な柵で鉄線やポリエステルなどで作られています。

柔軟性が高く、簡単に設置できるため、DIYにもおすすめです。

一方で耐久性が低く、数年ほどで壊れてしまうため、都度交換する必要があります。

 

 

・電気柵

電気柵

 

 

 

 

電気柵は柵に電流を流すことで、害獣が触れた際に電気で脅かして追い返すフェンスとなります。
基本的に乾電池で動作するものが多いですが、中にはソーラーパネルを搭載して太陽光で電力を確保する商品もあります。
一方で何度も電気柵に触れることにより害獣が電気に慣れてしまい、突破されてしまうことがあります。

 

 

・トタン板

トタン板

 

 

 

 

 

トタン板は屋根など主に建築資材として使われる波状の板になります。
目隠し状態となり、中の様子が見られないため、害獣の侵入を防ぐことができます。

一方で外部から中の様子が一切見えないため、防犯面が不安となります。
また、費用も1枚数万円と高価のため、あまりおすすめできません。

また、電気柵の周辺の草刈りをしっかりしていないと、雑草が電気柵に触れる事で火災に繋がる可能性があるため、電気柵を利用する場合は定期的にメンテナンスが必要となります。

 

・メッシュフェンス

太陽光フェンス_3

 

 

 

 

 

メッシュフェンスは鉄製で強度が高く、長期的な対策に向いています。
また、目隠しフェンスとは違い、フェンスの奥が見えるため、獣害対策だけでなく、盗難対策にも有効です。

また、イノシシ対策として地面にロールフェンスなど柔らかいフェンスを敷いて固定することで穴掘りを防ぐこともできます。

一方でフェンスの網目が目隠しフェンスやアメリカンフェンスなどと比べて広いため、
イタチやハクビシンなどの小型の害獣の場合、網目を抜けてしまう可能性があります。

獣害対策のフェンスの選び方については「【徹底解説】獣害対策フェンスの種類と選び方」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

害獣別の対策について

ここでは害獣別の対策について説明します。

イノシシ

イノシシは学習能力が高く、一度標的にされると定期的に被害に合う可能性があります。

そのため、本記事でご紹介した対策以外にも餌場を作らないことが重要となります。

イノシシの対策については「効果的な獣害対策について【イノシシ編】」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

・アライグマ

アライグマは知能が高く、罠を仕掛けても回避することができます。

イノシシと同様に餌場を作らないことが重要となります。

アライグマの対策については「効果的な獣害対策について【アライグマ編】」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

・ハクビシン

ハクビシンは身体能力が高く、身体も柔らかいため、6cm程度の穴でも通り抜けることができます。

ハクビシンは雑草が覆い茂っている場所や穴がある場所に巣を作る習性があるため、除草や整地をするのが効果的です。

ハクビシンの対策については「効果的な獣害対策について【ハクビシン編】」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

・鹿

鹿はジャンプ力が高く、2m程のフェンスでも飛び越えてしまうことがあります。

そのため、フェンス上部に忍び返しや有刺鉄線を取り付けるのが効果的です。

また、狼の臭いがするウルフピーを散布するのも効果的です。

鹿の対策については「鹿の獣害被害に有効な対策について【獣害対策】」にて詳しく説明しておりますので、ぜひご覧下さい。

 

まとめ

今回は獣害対策に効果的な方法と特徴について解説しました。

 

獣害対策には「追い払う」「捕まえる」「防ぐ」といった複数の種類があります。

音や光:短期的には有効だが慣れる可能性がある

臭い:音や光と同じく短期的に有効だが、成長に時間がかかったり、再散布の手間がある

捕獲:根本的な対策になるが免許や管理が必要

フェンス:費用はかかるが最も安定した対策

 

基本的にはフェンスを活用した対策をおこない、その他の対策を併用することをおすすめします。

久野商事では最適なフェンスのご提案から施工まで一貫しておこなえます。

どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

久野 将成

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フェンス一筋数年。IT界からフェンス界に転生した久野です。
太陽光フェンスやアニマルフェンスについてのウンチクを中心に書いていきます。

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