2021.01.04
太陽光
太陽光発電設備の費用について【初心者向け】
更新日:2023年5月17日
みなさん、こんにちは。
久野商事の久野です。
近年、再生可能エネルギーが注目されて、太陽光発電への関心が高まってきています。
自宅の屋根や農地、その他広大な土地に大きな太陽光発電所や太陽光パネルを設置する方も多いのではないでしょうか。
一方でこれから太陽光発電を検討される方はどのような準備やどれくらいの費用が掛かるのかなど事前に調査が必要になります。
そこで今回はこれから太陽光発電の設置を検討されている方を対象に、設置する場合の費用について詳しく説明していきます。
目次
太陽光発電に必要な設備の紹介
まずはじめに、太陽光発電に必要な設備について説明します。
太陽光パネル(太陽光モジュール)
太陽光パネルは、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するための設備になります。
主にシリコンなどの半導体材料から作られており、太陽光パネルは太陽の光を受けることで、直流電力を作ります。
また、直流電力はそのままでは使用できないため、パワーコンディショナを通して、交流電力に変換する必要があります。
太陽光パネルの選び方についてはコチラをご覧ください。
接続箱
接続箱は太陽光パネルとパワーコンディショナの間に設置する装置になります。
太陽光パネルで発電した電気を一度接続箱に集めてから、パワーコンディショナへ電力を送ります。
接続箱についてはコチラをご覧ください。
パワーコンディショナ
パワーコンディショナーは、太陽光発電システムや風力発電システムなどの再生可能エネルギー発電装置で作られる直流電力を、交流電力に変換する装置になります。
一般的に直流電力を交流電力に変換することで、家庭や工業用電力供給網に接続して電力を利用することができます。
その他にも、パワーコンディショナーには出力を維持するための電力制御機能や、落雷などによる過電圧や過電流など異常を検知した際に、電力を遮断する機能もあります。
また、製品によっては、発電の運転状況や発電量を監視するなどの監視機能を備えた物もあります。
パワーコンディショナーの選び方についてはコチラをご覧ください。
架台
架台は太陽光パネルを屋根や地上などに最適な角度や方向で取り付けるための設備で、発電効率にも影響します。
架台には大きく分けて、3種類あります。
①屋根架台
屋根架台は主に住宅の屋根の上に取り付ける際に利用します。
屋根の素材や構造に応じて様々な種類があります。
②地上架台
地上架台は太陽光パネルを地上に設置する野立て太陽光発電で利用します。
さまざまな高さの架台があり、設置場所によって高さや角度を変えて利用します。
③追尾式架台
追尾式架台は通常の地上架台とは異なり、架台部分が太陽光を追いかけるように角度を変える架台になります。
架台の選び方についてはコチラをご覧ください。
太陽光発電設備の設置費用について
次に、太陽光発電設備の設置費用について説明します。
太陽光発電設備の設置費用は設置する地域や利用するメーカーによって変わります。
ここでご紹介する費用はあくまで目安となります。
設備・作業名 | 費用(kW) |
太陽光パネル | 10.2万円 |
パワーコンディショナー | 3万円 |
架台 | 3.3万円 |
設計費 | 0.2万円 |
工事費 | 7.4万円 |
その他 | 1.6万円 |
値引き | ▲2.1万円 |
合計 | 23.7万円 |
例えば、5kWの住宅太陽光発電設備を導入する場合、費用は以下の通りとなります。
設備・作業名 | 費用(kW) |
太陽光パネル | 51万円 |
パワーコンディショナー | 15万円 |
架台 | 15万円 |
設計費 | 1万円 |
工事費 | 37万円 |
その他 | 16万円 |
値引き | ▲10.5万円 |
合計 | 124.5万円 |
原則、太陽光発電設備は設置地域やメーカーにより費用が変わりますが、大体1kWあたり24万円〜35万円程度、5kWの住宅用太陽光発電設備を設置する場合は125万円〜175万円程度が目安となります。
太陽光発電設備の月間費用について
太陽光発電は設置後もメンテナンス費用など、月間費用が発生します。
例えば、住宅用太陽光発電設備の場合、4年に1回以上の定期点検が推奨されています。
また、太陽光発電設備はどれも高価なため、定期点検は必ずおこなうことをおすすめします。
定期点検以外に年に1回程度、太陽光パネルの洗浄をおこなうと高い発電効率を維持することができます。
尚、定期点検以外にもパワーコンディショナーの交換が10年~15年に1回必要となり、工事費用も含めた場合は、30万~40万円程度はかかります。
以下、参考までに月間で発生する費用の内訳を表にまとめています。
項目 | 頻度 | 費用 |
定期点検 | 4年1回 | 1万円~2万円程度 |
パネル洗浄(5kW) | 年1回 | 8万円~10万円程度 |
パワーコンディショナー交換 | 10年~15年に1回 | 30万円~40万円程度 |
まとめ
今回は、太陽光発電設備の設置費用について説明させていただきました。
太陽光発電設備の導入には初期費用として数百万という費用が発生します。
さらに電力の効率を上げるためにメンテナンス費用などが月間費用として発生します。
そのため、太陽光発電は高額な費用が発生しますが、電気代の削減や余剰電力を売却することが可能なため、中長期視点で考えた時に費用を抑えたり、場合によっては収益化することも可能な仕組みになっています。
また、最近は自治体によっては補助金が出ているため、補助金を活用することでさらに費用を抑えることができます。
尚、久野商事では太陽光パネルやパワーコンディショナーといった太陽光発電設備を取り扱っております。
また、製品の納品のみならず、設置工事もおこなっているため、太陽光発電の設置について、ご不明な点や疑問等ございましたら、お気軽にお問合せ下さい。