皆さんこんにちは。久野商事ブログをお読みいただきありがとうございます。
前回のブログでは草刈りについて解説しました。
そこで今回は草刈り後の防草シートの施工について解説して行きたいと思います。
失敗しない防草シートの施工方は下準備が大切になってきます。
雑草が生えているか、地盤は平であるか、地盤の固さはどうなのか。様々要点を踏まえたうえで施工を始めていきます。
目次
施工に必要な物
施工をする上で必要なものはいくつもあります。
ここでは施工で利用する一般的なものを紹介致します。
防草シート
施工に必要な最重要アイテム、防草シートです。
防草シートの施工をするので、これがないと始まりません。
防草シートには様々な種類があるため、見た目や用途にあった防草シートを利用する事をおすすめします。
防草シートの選び方については「防草シートとは? 防草シートの仕組みと選び方を徹底解説」にて詳しく書いておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
手袋
雑草で手を切ったりハンマーで指を叩いてしまう可能性があるため、手袋は必須です。
防草用テープ
防草シートのテープには大きく分けて2種類あります。
1つは防草シートを固定する為の固定ピンを隠すためのテープです。
固定ピンへのテープは必須ではありませんが、見た目だけでなく、ピンにより穴が開いた部分から草が生えてくることを防ぐ役割もあるため、テープを貼ることをおすすめします。
もう一つは防草シートと防草シートを繋げるためのテープです。
ここでのポイントは、防草シート同士をぴったり合わせるのではなく、防草シートを同士重ねてテープを貼ることです。
そうすることで境目から雑草が生えてくるのを防ぐ事が出来ます。
固定ピン
防草シートを地面に固定するためのピンです。
画像のようにJ型のものやU型の物、板が付いたものなど様々な種類があります。
久野商事では地盤に合わせてお選び頂けるように様々な固定ピンを扱っておりますので、ぜひご覧ください。
また、どういった固定ピンが良いかご不明な場合は地盤や地形により最適な固定ピンをご提案させて頂きますので、ぜひお問い合わせください。
接着剤
接着剤は主に防草シート同士を繋ぐために利用します。
テープと同様に必須ではありませんが、防草効果を高めるために利用する事をおすすめします。
石頭ハンマー
石頭ハンマーはセットハンマーとも呼ばれ、様々な用途に利用されます。
防草シートの施工では主に防草シートの固定ピンを打ち込むために利用します。
鎌(草刈り機) / スコップ / 除草剤
草刈りが必要な場合に利用します。
除草剤は雨などで近隣の田畑に流れてしまう可能性があるため、利用する際は十分に気を付けて下さい。
また、雑草の処理は草刈りや除草剤以外にもございます。
他の雑草処理については「失敗しない! 雑草対策 なぜ太陽光発電所に雑草対策が必要なのか」で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
レーキ
レーキは刈り取った雑草を集めたり、地面を均すために利用します。
予め1か所に集めておくことで廃棄も容易になります。
カッター / ハサミ
カッターやハサミは防草シートの加工に利用します。
防草シートを敷く際に、途中に架台や木、竹などがある場合や、長さの調整に使用します。
また途中の障害物を避けるように敷く場合は、併せてテープで囲うようにすることで草を生えることを防ぐ事ができます。
施工の準備
除草
防草シートを敷く場所の雑草除去を行います。除草剤が使える場所でしたら初めに撒いて雑草をからしてから雑草を鎌で刈っていきます。
地面の根っこまで処理することが大切です。
量が多い所は草刈り機を使用して刈り、草刈り機で刈れない所は手刈りを行います。
整地
防草シートを敷く前に異物(尖っている物)の撤去を行います。これは防草シートが破れないようにするためです。
次に地面を平らにすることが大切です。
地面が凹凸になっていると防草シートに隙間ができ雑草が生えてくる原因になります。
レーキを使って、地面を整地していきます。
施工手順
雑草除去・整地
雑草を根っこから抜き異物を取り除きます。
雑草・異物取り除きが終わりましたらレーキで整地を行います。
防草シートの設置
防草シートを敷く時に端側は10㎝以上折り返すことが大切です。
雑草は隙間がある方へ伸びていきます。
そこを突き破れないように折り込みを入れて防止します。
同様に壁側も折り返します。
シートの上に砂利や砕石を敷く場合は数㎝立ち上げ、人口芝を敷く際は折り込むことをお勧めします。
防草シートの固定
固定ピンを打ち込む前に地盤に配管などが通っていないか事前に確認します。
問題ないことが確認出来たら、防草シートを皴がでないようにしっかり伸ばしながら固定ピンをセットウハンマーで打込みます。
※防草シートによっては引っ張ると破れてしまう事があるため、引張強度の低い防草シートを利用する際は引っ張らない様に気を付けましょう。
このとき、ピンの間隔は50~100㎝で打込むことをおすすめします。
風がないときはシートエンドまで伸ばし2m間隔で仮止めを行います。
シートエンドは長めにカット(15㎝~20㎝程度)することで防草シートを敷いていないところから雑草が伸びてくることを防ぐ事が出来ます。
防草シートを重ねて敷く際は、防草シートを10㎝以上重ねて引くことで雑草が隙間から生えることを防ぐ事が出来ます。
また、法面の場合は防草シートを15cm以上重ねて敷くことが大切です。
障害物がある場合はハサミ又はカッターで障害物に合うようにカット施工をし、植木や架台の杭がある場合は突起に沿って縦線をカッターで切込み、突起を包込むように貼ります。
この時、テープを利用する事で隙間から雑草が生えることを防ぐ事ができます
防草シート重ね部分は接着剤を塗布して重ねその上に補修用のテープ貼ります。
補修用テープを張る時や接着剤使用する時はほこりや水気を拭きとることが大切です。
防草シート以外の雑草対策
雑草対策は、一般的に「人的防除」「機械的防除」「化学的防除」「生物的防除」「物理的防除」の5つに分類することができます。
人的防除
人的防除とは、手で雑草を抜き取り、鎌などで手刈りをすることです。
機械的防除
機械的防除とは、肩掛け式や自走式の草刈り機を使用して草刈りをすることです。
化学的防除
科学的防除とは除草剤を撒くことを指します。
除草剤は根から枯らすことができ普通に手刈りするより楽に作業ができます。
除草剤には種類があるため、生えている雑草に合った物を購入することをお勧めします。
生物的防除
生物的防除とは、グランドカバーで地面を覆い、雑草よりも優位に立たせることをいいます。
代表的なものとしてクローバーと芝生があります。
クローバーは一株で横に広がる為、たくさん植える必要がありません。
日光が少なくても成長しますので取り扱いやすいです。
芝生は密度が高く、横に広がりながら生えていく植物です。
密度が高いと雑草が生えにくくなり雑草対策に適しています。
芝生は横に広がる為、雑草が生えたら見分けがつきやすい見栄えもよく施工も簡単に行えます。
物理的防除
物理的防除とは、砕石敷き、コンクリート舗装などがあります。
特に砂利・砕石は敷きならすことで雑草が生えにくくなり、もし生えたとしても雑草を抜きやすく、施工費用も芝生より安く扱いやすいです。
また、隙間があるため水はけが良く防草シートの上に敷きならすことで防草効果を高めることは出来ます。
ただし、防草シートの上に敷いた場合はその上に泥水が溜まりそこから雑草が生えてくる可能性があるため注意が必要です。
まとめ
失敗しない防草シートの施工方法は防草シートを敷く際に事前に現地調査を行い雑草量・地盤強度確認を行い、防草シートが敷きやすいい環境を作ることが大切です。
除草作業は夏と秋がかなり生えているため、冬・春の時期が敷く絶好なタイミングです。
そして、防草シート以外に様々な商品があり日々進化しています。
常に情報確認をしていきましょう。